気になる大学から調べてみましょう。まずは大学のホームページを探してください。各種検索エンジン(GoogleやYahooなど)に大学名を入力してみてください。「○○大学」と入力し検索して表示されたからと言って、その大学のホームページなのか、進学情報サイトなのか、わからない場合もあります。「○○大学」と明確なタイトルがあり、URL(インターネットの住所。「www」などで始まり、「ac.jp」で終わるものは大抵大学です。大学によっては大学名のローマ字の後がjpだけの場合もあります。)を確認してみましょう。
大学のホームページが表示されましたか?視覚障害などで音声ブラウザを利用している場合、正しく表示され(合成音声で読み上げられ)、自分が必要とする情報を得られるのか確認してみましょう。聴覚障害や肢体不自由の場合であっても、そのホームページが障害のある利用者に対して配慮がなされたホームページであるかどうかを確認することは大切な最初の一歩です。ホームページのアクセシビリティへの配慮について、情報提供のためのポリシーが記載されている場合があります。その内容を読むと良いでしょう。
ホームページで情報を発信する大学などの公的な組織や機関は総務省「みんなの公共サイト運用ガイドライン(2016年版)」に沿っていることが必要になります。つまり、それらのガイドラインに従って作成されていることがポリシーなどで述べられているかどうか、チェックしてみると良いと思います。また、総務省のガイドラインにはAAとかAAAなどの達成基準があり、ホームページよっては「このホームページは基準AAに準拠しています」という記載があれば多様な障害の方々への配慮がなされている、つまりガイドラインに沿っており適切、という判断になります。逆に「このホームページはテキスト版があります」「音声読み上げソフト〇〇に対応しています」という内容では特定の人たちには情報が伝わるが、より多くの人たちのアクセシビリティを確保できていない、という判断にもなります。
ホームページを眺めていると気づくと思いますが、障害学生のための情報を発信している大学もあります。大学が障害のある学生に対して組織的に対応しているかどうかを判断するひとつの基準として、「障害学生支援室」「障害学生支援センター」のような部署の存在があります。障害学生のための各種情報についての記載があり、その情報源が「○○大学障害学生支援室」のような部署であり、その部署では障害学生のための企画や相談などをしているようであれば、すでに障害学生が学んでいる大学であるといえます。先輩たちの情報も得られるかもしれません。
また、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領」という書類を掲示している大学もあると思います。障害者差別解消法により障害を理由とする差別は禁止されており、「合理的配慮の不提供」も差別となることから、大学ごとにどのように対応するのかを決めています。対応要領を公表している大学ということの確認は必要ですし、その対応要領についても目を通しておくと具体的なイメージが湧くと思いますし、困った事などが生じた場合、どこに相談することになるのか等についての情報も得られるはずです。