電子工作キットというと、その昔(小学生=35年ほど前かなぁ)、ゲルマニウムラジオを作ったのが最初。その時、ハンダごてというものをはじめて使ってハンダづけをしたのだが、ラジオに付き物のバリコン(ゲルマニウムラジオの場合にはポリバリコン)に穴をあけてしまったり、電線の被覆ビニールが溶けてしまったり、とても難しかったことを記憶している。
その後もハンダごてを使い続けて35年。中学1年の時、0-V-2という真空管式短波受信機を苦労の末作り上げ、そこで楽し気に会話をしている「ハム=アマチュア無線」が気になってしまい、中学2年で電話級アマチュア無線技士に。JR2KDA(すでに廃局してしまいましたが)というコールサインで21MHzと50MHzに出没していた。21MHzってハワイとかオーストラリアなど海外にも(バーチカルアンテナだけど)かなり飛んだんだ。
大学(電子工学科)ではしっかりとTTL(論理回路)での回路設計にハマり、時代遅れとなった真空管からは完全に遠ざかってしまったが。。。
(当時のハンダはもちろん鉛と錫の合金なので、鉛中毒になってもしかたないかぁ。。。)
4年前から一軒家に住むようになって、ようやくオーディオ鑑賞も現役復帰となり、ボロぼろになってしまったスピーカ(ウーファ)のエッジをセーム革で補修したり、スピーカケーブルを替えたり。。。しかし、ボリュームがガリガリだったり、コンデンサの経年変化なのか音質も気になり出してしまい、さらには音がでないような事態に。
そんな状況もあり、以前から憧れていた真空管のシングルアンプをいろいろと探してみると、エ○キットという電子工作キットの会社から数量限定の真空管アンプキットが販売されたことを知り、いろいろと調べてみた。電子工作キットなんて。。。ということだったけど、質を重視したものであり、早速注文へ。
冬休みを利用して(と、言っても夜の数時間を2日間)組み上げてしまった。300Bという真空管をステレオ(8W+8w)のため2本。前段にも2本。真空管4本のアンプです。まだ、エージングの状態ですが、とても澄み渡った音が出ています。
秋葉原駅のガード下にある「ラジオデパート」の路地がわたしの原点です。きっと
いまもなお「戦後」って感じのある独特のオタク的空間で、昔は真空管でしたが、いまはダイオード(いやIC(^^;))とか、
なんかものすごく飛びそうな無線機とか、
ジャックにコード、電球にトランスと、
小さな店店に、それはきっとプロだろうというおじさんやおばさんが、
きりりとしたまなざしで見つめるのです。
中学1年になった群馬のラジオ少年は、
あの日、浅草より南にはいったことがなかったのに、決死のおもいで秋葉原にはじめて上京し、このラジオデパートの一角にあった店で
短波放送が聴ける5球スーパーラジオのキットを買って、
無線機やオーディオなどはんだゴテ三昧の思春期がはじまるのでした。
わたしは音でなく、送信機の方にすすみましたね、、でもトランジスターの登場ともに
ラジオとはなれて、生徒会にはまったなあ
なんだか、いまでも秋葉原のガード下にいくと、中学生の自分がいる気がするんだなあ。(あんまり精神年齢は成長してないんだけど、、、(^^;))
金ベエさん、どうもです。
このblogはほとんど公開していない状況なので、半年ほど経ってますが、はじめてのコメントです。パチパチパチ!
私の経歴は
ラジオ〜短波(海外の日本語放送など)〜ハム〜オーディオ〜マイコン〜仕事!
という感じでしょうか(仕事って、電気屋さんではありません。知る人は知ってますが。。。)
金食い虫のオーディオにまたはまらないようにしないと (^^;
真空管アンプ...とても懐かしいです.
中学生の頃,友人に連れられて,しばしば古道具屋さんめぐりをしていたものです.
古い真空管式のラジオを手に入れるためです.ST管とか,いまでは名前も忘れてしまいましたけど.
アンプを組み立てていて,しばしば感電しました.腕から心臓まで電気が流れ,胸がドキドキした感覚を覚えています.
アンプに電源が入り,真空管の中の赤い火が灯った時の情景が頭に浮かびます.
友人はお金が無いからといって,ノートの端きれを鉛筆で真っ黒にし,抵抗を手作りしていました.
40数年ほど前の懐かしい思い出です.
ありがとうございました.
takuro様、当ブログへようこそ。
真空管には印加電圧400Vというような高電圧を掛けます。そして、電源を切ってもコンデンサーに充電されている電荷が放電するまでの間、不用意に回路に触れると感電しますよね。私も昔は経験しました。
今回利用した300Bという真空管はヒータエレメントが隠れているので、上から覗くようにしないとオレンジ色が見えません。でも、電源を入れてヒータが点灯し、スピーカから音が聞こえた時の感動はいつまでたっても忘れませんね。
鉛筆で抵抗を作る、という原理は聞いた事がありますが、身近にそれをした人は居ませんでした。でも、紙と鉛筆では燃えてしまいそうでちょっと怖いですね。