坐る力!

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齋藤孝著 文春新書「坐る力」(文藝春秋社)を読む。

著者は有名な明治大学文学部教授。私と同い年でもある。

身体論と教育学をうまく結びつけた「書」が数多く出版されている。テレビにも出ているし各種講演活動も多いし、大学でも教えているのに、どうしてこんなに沢山の出版ができるんだろうと凡人は不思議に思う。でも、凡人には到底想像すらできないことをやり遂げるのが天才なんだろう。

さて、この書の前半に展開されている椅子にも興味をもつ(座位保持とか、姿勢保持というのがリハビリテーションにも大切な要素としてあるため)が、中盤以降に展開されている「静坐(法)」(正座ではない)について読むと、日本の伝統的な生活様式や風習というものが、理に適ったものだということが理解できる。

教育とか学修を考えるならば、頭(脳)を「上手く」働かせるためにはどうしたら効果的なのか、という視点が必要であろう。そのためのひとつの手段が「姿勢の改善」であり、脳を活性化させたり、意識を集中させるためには「姿勢」の善し悪しが関係する。

さて、「姿勢」が悪い自分の生活にも活かして、ちょっとだけでも齋藤先生の爪の垢でも煎じて呑んでみるか。。。

2 comments

  1. そっかあ,姿勢ね.それは大切かも.
    昔のひとって,書見台を前に背筋を伸ばして勉強してたもんね.
    ディスプレイの前で背を丸めてぐだぐだしてるから頭悪くなっていくんだな私は(とりあえず納得いく理由が見つかるとそれで満足する(笑))

    冗談はともかく,やっぱ姿勢悪いとそこらじゅう身体も悪くなるね.気をつけなくちゃ..

  2. た さん>

    昔の人は勉強できる時間も限られていた(明るい時間に勉強する)だろうから、集中して勉強したんだと思う。今のようにいつでもどこでも勉強ができるのは幸せな反面、集中力を鍛えることはできなくなったのかもね。
    静坐し、呼吸を整え、勉強をするというのは大切なことなんだと思うよ。
    姿勢を正せば目も悪くならないだろうし、肩こりや腰痛にもなりにくいんだと思うな。
    今日では効率を追及するあまり、無駄が増えているんだと思う。

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