"Assistive Technology"
2007度 福祉用具の知識
福祉用具の研究開発及び普及の促進に関する法律(1990)が、福祉用具の研究開発や障害者等が必要とする福祉用具を容易に入手できるシステムの整備を促進するために制定された。この福祉用具とは「心身の機能が低下し日常生活を営むのに支障のある老人又は心身障害者の日常生活上の便宜を図るための用具、及び機能訓練のための用具及び補装具」を意味する。この科目では単に福祉用具を機能別に概観するだけではなく、社会福祉専門職として大切な視点として、利用者の疾患や障害、身体機能の違いによって、どのような福祉用具が選択・導入され、本人やその家族がどのような生活を営んでいるのを事例を通して考えてみたい。
- 授業予定
- 福祉用具概論
- 授業オリエンテーション
- 車いすの種類、移動機器・建築・交通(屋外・公共設備での移動)
- 車いすの選択、リフト・吊り具(屋内・自宅での移動)
- ベッド、トイレ用品 / 「移動」を支援する福祉用具を利用する【演習】
- コミュニケーションを拡大する工夫と道具(AAC)
- 環境制御装置、コミュニケーションエイド
- 「コミュニケーション」を支援する福祉用具を利用する【演習】
- 補装具、義肢、食事支援用品
- 補装具の給付、各種装具 / 「日常生活」を支援する福祉用具を利用する【演習】
- 利用者(身体機能)別の福祉用具導入事例
- 身体機能別の導入事例(1)脳血管障害後遺症
- 身体機能別の導入事例(2)脊髄損傷による対麻痺
- 身体機能別の導入事例(3)四肢麻痺(頚随損傷、脳性まひなど)
- まとめ
- 授業で利用したパワーポイントは講義資料庫(学内専用)にあります。各授業が終了してから掲載します。
- 参考文献(テキストは特に使用しないが、以下の書籍を参考にして勉強すること)
- 参考書 京極 高宣、市川 洌著 新訂福祉用具の活用法、北隆館(\2,100)
- 参考書 光野有次著 みんなで作るバリアフリー、岩波ジュニア新書(\780)