"Welfare Information"
2007年度 福祉情報論B
急速な情報通信技術(IT)の普及により、社会福祉の現場においても様々な情報化が進んでいる。
特に、情報保障という観点から障害を考えるためには、まず自分たちがどのような情報処理をしているのかを知っておく必要がある。
さらに、ソーシャルワーカーとして様々な障害のある人とコミュニケーションを図るためにはどのような配慮が必要なのか、
というような情報リテラシー(特に、障害に応じた情報伝達手段の選択など)も求められる。
そこで、福祉情報論Bでは、人の情報処理という点に着目し、人が情報を得て、記憶し、処理する仕組みを学習し、
情報を利活用する上で存在する格差をいかに是正するのかという問題を探ってみたい。
- 授業予定
- 授業ガイダンス
- 情報(広義)とは何か(見る、聞く、話す、触れる ⇒ 情報を伝える)
- 情報を伝達する、とはどのようなことか
- 情報の伝達1(1人称、一人の人間における情報伝達)
- 情報の伝達2(二人称、人と人との間における情報伝達)
- 情報の伝達3(三人称、社会や集団における情報伝達)
- 情報の保存1(記憶、記録、管理)
- 情報の保存2(運用、開示、公開)
- 日常生活における情報化1(身の回りの問題)
- 日常生活における情報化2(福祉現場の情報化)
- デジタルデバイド(地域、時間、利用者における情報格差)
- バリアフリーとユニバーサルデザイン
- まとめ
- 参考文献(授業終了時までにいづれか1冊を読むこと)
- 関根千佳著:「誰でも社会」へ、岩波書店、2002年(1890円)
- 関根千佳著:スローなユビキタスライフ、地湧社、2005年(1200円)
- 伊藤英一、梅垣まさひろ、薗部英夫編:障害者とその家族のためのインターネット入門、全障研出版部、2001年(1575円)
- 斎藤正男、川澄正史著:ITで人はどうなる、東京電機大学出版局、2003年(1800円)
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