カリフォルニア便り 第7号
スタンフォード大学CSLI, Visiting Scholar 伊藤英一
帰国日が秒読み段階に
- すでに3月。帰国便も決定し、家の大家にも予定通り退去する旨を告げ、電気やら電話の解約手続きから引越し荷物の仕分けなどでテンテコマイの今日このごろです。アメリカ滞在も1ヶ月を切ってしまい、息子達は帰国日を指折り数えています。私もアルキメデスプロジェクトでやり遂げておきたい事柄をなんとかするべく最後の追い込みという状態でなかなかWEBまで作れる時間が見つからないのが現状です。
パソコンボランティアカンファレンス99
- 今年で第3回めを迎えるパソボラカンファレンスも今週末です。第1回と同様の早稲田国際会議場での開催です。私は2日目のリレートークの第1番目を受け持ちますが、私はまだアメリカに居ます。講演するといってもインターネット経由で映像と声(ビデオ信号)を送る事ができるようになったので、Live中継をするような感じです。日本は日曜日の午前10時ですが、アメリカ西海岸では土曜日夕方5時ですね。
- インターネットを使えば特別な費用を掛けずにテレビ電話が可能です。もちろん、コマの少ないビデオの様に質は問えませんが...(^^;)。まあ、何を言っているのかとか、横を見たとか席を離れたという状況が分かる程度です。でも、LiveはLive。伝送の遅れも2〜3秒ほどありますが、会話にあまり大きな影響を与えるものではないと思います。
- 3月7日の早稲田国際会議場ではどんな映像が映し出されるでしょうか。回線の状況が悪くて、繋がらないって事もありえます...お楽しみに。ところで、そこでどんな講演をするのかってのが重要ですよね。講演概要を
此処に置いておきます。まあ、繋がらなかった時にはこれを見てもらいましょう。
拡張トータルアクセスシステム(Ex.TAS)
- PSVC99の講演概要にも書いてありますがTASのコンピュータとのインタフェース機能だけというのを拡張して、環境制御装置(ECS)的な家庭電化製品へのアクセスも可能とする仕組みを付加しました。つまり、今までのTASは、アクセッサー(個人の嗜好や機能にマッチしたパーソナル・インタフェース)をコンピュータのキーボードやマウスとして利用できるようにするものでした。この拡張TASでは操作対象をコンピュータだけではなく、一般家庭電化製品などへのアクセスも可能にしたものです。例えば、音声認識アクセッサでコンピュータへ指示をしていたのと同じように声で電灯を点けたり、扇風機を回したり出来るようになります。
- 試作第一号は1つのスイッチだけで操作するように設定されたシングルスイッチアクセッサをLonTAP(LonWorksという制御ネットワークに接続してコマンドを送出可能)に接続され、LonWorksに接続してあるX10(電灯線をLANとして利用する電源制御システム)ゲートウェーを経由し、X10モジュールによる扇風機と電灯を制御するというものです。
カリフォルニアでのWEB作成も今回が最後のようです。今後は日本でまとめを作る予定ですがURLは
神奈川リハセンターの予定です。こちらもよろしく。
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Mar.4th, 1999
伊藤英一 Eiichi ITO [ ito@csli.stanford.edu ]
Visiting Scholar, The Archimedes ProjectCSLI Stanford University