障害疑似体験などを通して得られる「気づき」から学ぶ(事例紹介)
教育や研修等、以下の代表的な事例以外にも相談に応じますので気軽にご連絡ください。
車いす利用者の視線から学ぶ
長野県上田千曲高等学校生活福祉科3年生の授業では、車いすに3Dカメラを搭載し、高等学校周辺を移動しながらその状況を撮影しました。
車いすに乗ったり押したりする体験により気づく事は多く、生徒本人は多くのことを学びます。体験した動画を一般の人たち(小中学生)にも見てもらうことで、車いすを利用する人たちの視点を共有すること(気づき)により、障害当事者との接し方や、支援の仕方などを知ってもらうきっかけになればと活動しています。
白内障の見え方と環境の工夫
長野大学社会福祉学部の伊藤専門ゼミナールでは、白内障体験ゴーグルを利用し、障害の有無に関わらずトランプを楽しむためにはどのような環境や工夫が必要なのかを学びました。
写真は全員が白内障体験ゴーグルを装着し、トランプゲーム(ババ抜き)をしています。一般的なカードによるトランプゲームの後、ロービジョンでも見やすい工夫(黒地に金色と銀色による印刷)が施されたカードで再びトランプゲームをしました。
見やすさが改善することで快適な環境となり、楽しさも変化することに気づくことができます。
義務教育における福祉教育(2020)
長野県筑北村社会福祉協議会からご相談があり、筑北小学校4〜6年生向けに車いすの体験授業を行いました。
3学年80名弱でしたので、全員が車いすの体験ができるように社会福祉協議会職員にも応援を頂き、車いすの介助動作、車いすの操作(自走)、介助での段差越えの3種類を2時間費やして体験しました。
ほとんどの児童が車いすに乗るのが初めてとのことで、乗り降りの際にはブレーキをかけることなど、怪我の無いように注意することなど説明してから体験へ。最後に、何名からの児童から感想を聞きながらまとめを行いました。
写真は長野県筑北小学校ホームページ「福祉教育の日」より当日の風景。
地域における学習会(2021)
地方自治体や社会福祉協議会、障害者団体等による「障害の理解」を推進するための学習会での講師をしています。
身体障害に関わる基礎的な知識獲得を中心に、それぞれの目的や目標に応じて講演内容を決めています。
コロナ禍という状況でもあり、オンライン教材も試作してみました。
「バリアフリーを考えるための大切な視点」(youtube、50分)
※試作であるため言い間違い等もあります。言い間違いについては日本語字幕で修正しております。限定公開という扱いですので、公式のものではありません。
高校福祉科の授業(2023)
高校福祉科には「コミュニケーション技術」という科目があり、『対人援助におけるコミュニケーションに関する知識と技術を習得させ、高齢者や障害者に対し自立生活を支援する介護福祉援助活動に活用する能力と態度を育成することを目的』としています。
高校生むけには、できるだけ具体的な実例を含め、利用者の主体的な暮らしのための支援に必要なコミュニケーションについて解説し、コミュニケーション機器を用いた演習も合わせて実施ました。
※写真はエクセラン高校(松本市)での授業風景
義務教育における福祉教育(2023)
2020年に引き続き、長野県筑北村社会福祉協議会からのご依頼により、筑北小学校4〜6年生向けに車いすの体験授業を行いました。
3学年70余名全員が車いすの体験ができるように地域を担当する福祉用具事業者からのご協力を頂き、車いすの操作(自走)、介助での段差越えを約2時間費やして体験しました。
乗り降りの際にはブレーキをかけること、介助の場面では声かけを忘れない等を説明しながら体験。体験後の感想文にから興味を持ったことなどの記述がありました。
筑北村立筑北小学校「福祉教育の日」