Arizona Memorial

本日(11/22)はThanksgiving Day(感謝祭)。アメリカの祝日であり、アメリカ人の行事のひとつでもあります。マノアも快晴で、静かな朝を迎えました。
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今朝のマノアの快晴の空

このThanksgiving Dayをはさみ、多くのアメリカ人は休暇をとります。日本のゴールデンウィークに似ていて、アメリカ人大移動の週となります。この、多くのアメリカ人が故郷に帰り、各州に散らばっている多くの家族友人が集まり、ターキー(七面鳥)を食べるという行事については、また別の機会に報告をします。

昨日、Pearl Harbor(真珠湾)にあるUSS Arizona Memorial(USSアリゾナ記念館)に行ってきました。
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ゲートにて(写っているのは見知らぬ観光客です)

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ゲート付近からすでに多くの来館者が行列を作っていました。アリゾナ記念館は国立公園と海軍により共同で管理運営され、ThanksgivingDayとChristmas、NewYear’sDay以外の朝7:30から夕方5:00まで開館しており、来館は無料です。

USS Arizona(戦艦アリゾナ)は1941年12月7日(第二次世界大戦開戦の日)に停泊中の真珠湾にて日本軍の攻撃を受け海底に沈没しました。そして、1962年に記念館として、沈没した戦艦アリゾナの上を左右からまたぐようなデッキが作られ、沈没した戦艦を見ることができます。

来館者はまず無料のチケット(整理券?)を受け取り、順番を待ちます。私たちは午前10時前には到着したのですが、見学ツアーは12:05開始!ということで、2時間以上見学センターや周辺で時間を潰す事となりました。

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見学センターのMuseumには戦艦アリゾナの模型や爆撃を受ける前の真珠湾の様子やその後の様子、戦死した人たちのことや日本軍のことについて展示がなされていました。日本海軍の山本五十六の写真もありました。

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見学センターだけでは時間が潰せないため、となりのBowfin潜水艦(写真後方)を見学したり、ミサイルや潜望鏡などが展示してある施設にも行ってみました。そこには日本海軍の有人魚雷「かいてん」が展示してありました。
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これが「かいてん」。横には内部が見えるように窓が開けられ、操縦部分が見えます。ずいぶんと昔の話ですが、高校生の時に参加したボーイスカウトのオーストラリアジャンボリーにおいて、首都キャンベラの戦争記念館にて同じものが展示してあることを思い出しました。
特攻隊もそうですが、一度出撃したら生きては戻れないというものです。このようなものを二度と作ってはいけません。

さて、なんとか時間を潰して、われわれのツアーが開始されます。まずはどのようにして第二次世界大戦が始まったのかというビデオが23分。アメリカ側の映像だけではなく、日本側の映像もあります。それを見終わると、外に出て、海上にある記念館までの船の乗船します。
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海軍風(?)の制服を来た船員さんが操縦していました。

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アリゾナ記念館の近くには戦艦ミズーリ(1945年9月2日、東京湾における日本の無条件降伏文書調印式が行われた有名な戦艦)が見えます。こちらは別のツアーがありますが、本日はさらに混んでいるもようであり見学を諦めました。

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真っ白な記念館に接岸。

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デッキから戦艦アリゾナの砲台(第3砲台)の基礎が海上に出ているのが見えます。

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デッキ中央部には下部が覗けるようになっており、沈んでいる戦艦がすぐそばに見えます。

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頭上には星条旗。

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奥には戦死者の名簿。

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乗り込めそうなほど近い位置に艦内へ下りる通路。

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覗き込める距離ではないので、手を伸ばしてカメラで撮影すると。。。

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説明では未だに艦内のタンクから重油が漏れているということです。ただし、60年以上も僅かずつ(生態系に影響がない程度?)漏れるのか、回収しなくていいのか?という疑問もありますが。。。

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時間が来たので、再び船で記念館を後にします。

小さな子どもたちも多く見学に来ていました。「卑怯な日本人による不意打ちのような真珠湾攻撃により沈没した戦艦アリゾナ」というナレーションを聴いて、彼らはどう感じるのでしょうか。

また、多くの日本人観光客はワイキキビーチでショッピングをするのでしょうけど、アリゾナにはどれほどの見学者があるのでしょうか。

アリゾナ記念館はアメリカ側から見た第二次世界大戦(太平洋戦争の展開)であり、広島・長崎の原爆は日本側から見た第二次世界大戦(太平洋戦争の終末)なのです。どちらも(説明不足はあるにせよ)歴史的事実であり、お互いがお互いを知る為には、とても大切なところだと思います。それぞれの国の閣僚、官僚らは公式ではなく非公式に(一般にまぎれて)見学することが良いのではないでしょうか。彼らのビデオを見る眼、我々(日本人)を見る眼、子どもらがナレーションをくちづさむこと、雰囲気などを少しでも感じることが必要なのではないかと思います。

帰国後、可能であれば再び広島(あるいは長崎)を訪れたいと思いました。

目は口ほどにものをいい...

今回は仕事のお話しを。。。

「目は口ほどにものをいい」という諺があります。「目はその人の心を写す」とか、「瞳の綺麗な人に惑わされる」ということもあります。

では、目だけで自分の言いたい事を相手に伝える術はあるのでしょうか。

10月にミネソタ州ミネアポリスに行ってCTG(closing the gap)という会議に参加してきたことは以前書きました。そこでは科学技術を障害のある人(子ども)のコミュニケーション支援に役立たせる為にはどうしたら良いのか、という視点での研究発表や展示会がありました。

そこには多くの福祉機器などが展示され、システムを手にとり、あるいは試したり、開発者の話を聞いたりする事が出来ます。

Eye Gaze System(視線入力システム)という技術があります。その人が何処を見ているのかを機械で検出するものです。当初のシステムは、その利用目的としてユーザーの注視点がどこにあるのか、例えば、自動車のドライバーがどこを見ているのかということを計る機械として研究開発されてきました。

最近、アメリカではその技術を戦略ヘリコプターの操縦士に装着させ、誘導ミサイルなどの照準にするような形で実用化しています。その、(言葉が悪いかもしれませんが)人を殺傷する技術と同じ技術を福祉でも利用しています。

自分の言いたい事や、意思、想い、自己を誰かに伝えるということは社会生活にとってとても大切なことです。しかし、四肢や頚部、発声などの運動機能が麻痺し、眼球運動だけが随意的に動くような病気(神経難病)の人は、その残された目の動きだけで意思を伝える必要があります。もちろん、透明文字盤など、いろいろな技能を使ってコミュニケーションは取れます。しかし、じっくりと考えながら作文がしたい、あるいはインターネットを使いたいなど、コンピュータの操作はどうでしょうか。

その目的を実現するひとつの手段が、Eye Gaze Systemです。赤外線を利用者の眼球に向けて照射し、その反射光をビデオカメラで撮影し、赤外線が眼球のどの位置で反射しているのという情報から眼球の方向を計算するものです。

これまでの多くのシステムは眼球を望遠レンズなどで撮影するため、頭部を固定するなどの工夫が必要でした。そのため、利用者は神経難病のような頭部の運動もない人が対象でした。しかし、今回展示会で体験したシステムは頭がある程度動いてもしっかりと眼球運動を検出してくれます。

mytobiiという名前のこのシステムはTobii社が販売しているEye Gaze Systemです。私は立位でどこにも寄りかかる事無く、簡単なセットアップのみで試用を開始しました。ディスプレーに表示された文字盤をしばらく(0.5秒ほど)見続けるとその文字が選択され入力されます。ホームページにもありますが、不随意運動のある脳性麻痺の人でも利用できるようです。

もちろん、完璧に私の視線を認識しているのかというと、1分程度の簡単なセットアップ(キャリブレーション)だけでしたから、最初は的確に私の視線を追従していたのですが、しばらくすると徐々にズレて、私の見ているものではない右下を選択してくれるようになりました。そのため、自分自身でそのずれている分を補正(視線にオフセットを追加)して、例えば、入力を希望する文字の左上を見るということをして(自分を機械に合わせて)一生懸命に操作をしている自分が居ました。(^^;

キャリブレーションをしっかりすれば、たぶんそのようなことはないのでしょう。このように頭部の運動をある程度フリーにできるシステムはすごいと思いました。

しかし、Eye Gaze Systemに共通する課題ですが、赤外線(目に見えない光)を照射してその反射光を検出しています。その赤外線の眼球への影響はかなり有るはずです。でも、携帯電話の電波もそうであるように、便利であるがためになかなか身体への悪影響については研究が進んでいないようにも思えます。

便利だから、ということで安易に導入していいのかどうか。悩みはつきません。

なんだコレ?No.1

「徒歩通勤の楽しみ」から出題のクイズです。

       何だコレ?!

(1)このロケットは何? どうやったら飛ぶの?
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(2)このブラシは何? 何を洗うものなの?
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(3)これトラックボール? どこに画面があるの?
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答えは次回に。。。

ハワイでハイキングNo.4

アメリカの祝日である11/12(月曜)は早朝から快晴。そのため、昨日に引き続き午前中は飽きもせずハイキングへ。

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ハワイにて2回目のハイキング先であるPuuPia(写真中央やや右上が頂上)の途中、休憩所までは同じルート。いつものように半袖短パンに帽子、水とクッキー、デジカメ、三脚、タオルなどを入れたウェストポーチという装備(?)で自宅を朝9:15に出発。

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トレールの入口には9:45に到着。アプローチには30分かかる。これを無くしたいのであればバスを使えば良いのではあるが。。。今日はKolowalu Trailという前回のPuuPiaという小さな三角点ではなく、東側の尾根まで行く経路。

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9:50 PuuPiaとの分岐点。今回は右手の登りに向かう。ぬかるみに足跡があるので先客がいるのか。。。

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昨日の雨のためかぬかるみがあり、滑りやすいジャングルのトレール。陽射しが遮られているが休憩をすると蚊の大群に襲われる!

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かなり急な坂もあるのだが、そんなところでは撮影するだけのゆとりが無いので、写真は楽な道ばかり。今回はこれまでになく急坂の連続。散歩ではなく、しっかり息が切れる登山になってしまった。。。

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陽が射している場所が近づくと気分がいい。

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振り返るとワイキキ遠望!

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尾根にでるまでアップダウンがまだあった。。。

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10:35 目的の尾根に到着。この尾根はSt Louis Heightsという高級住宅地からのLower Waahila Ridge Trailとの合流地点でもある。最後の登りでランニング姿!の女性とすれ違う。走って来たのかしら。。。

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マノアからは見えないオアフ島の中央を走る尾根が見えた!このどこかに最初のハイキング地点WiliwiliNuiがあるはずなんだが。。。(クリックすると拡大)

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昨日と異なり、人がいないので超小型三脚で撮影。汗を沢山かいた。。。

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日本であれば紅葉しているんだろうね。マノアの反対側の谷。

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休憩中、至る所を蚊にくわれてしまった。。。いいかげんに帰路につかないとということで11:00出発。

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途中、3名パーティとすれ違う。かなり急な下りなので、神経を使う。ちょっとスリップした際にひねったのか右膝が痛い!
尾根でランチを食べるという事で先頭の男性のデイパックは大きかった。。。

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かなり急。写真では解らないか。。。

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11:30 なんとか分岐まで到達。右膝がまだ痛い。。。

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11:40 トレール終着。これから自宅までのアプローチは炎天下か。。。
12:00 汗びっしょりになって無事に帰宅。右膝は痛みが引いた。よかった。

今日は散歩ではなく、しっかりとハイキング。

トレールから外に出て歩き始めてすぐと、300mほど進んだところの二カ所で、車の人に呼び止められ「マノア滝はここ?」なんて聞かれた。汗びっしょりで歩いているから滝にでも打たれたのかと思われたのかなぁ??
もちろん、ここではない。East Manoa RoadとManoa Roadを間違えるのだろう。昨日、歩いて行っていたので、向こうですよと教えて上げた。

ハワイでハイキングNo.3

11月12日(月)はVeteransDay(アメリカの祝日)のため、この週末は3連休となります。一般的には月末のThanksgivingDay感謝祭を大連休にする傾向がありますが、日本のゴールデンウィークと同様に民族大移動となるため、どこも混み合います。それを避けるためにこの週末と前後に休みをとる人たちも多いため、昨日(土曜)から周辺がとても静かです。

昨日から小雨が降ったり止んだりする天気ではありますが、11月11日(日)の今朝は濡れるのを覚悟の上、マノア滝 Manoa Fallまで行ってみる事にしました。

少しだけ雨が小降りになり、青空も見えて来た11時にアパートを出発。いつものように半袖半ズボンに帽子という軽装で、足下は靴を履き、ウエストポーチには、水とクッキー1枚、デジカメ、三脚、携帯、タオルを入れ、今回もアパートの山側、さらなる未知の道を辿るルートを歩き始めました。

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Manoa Rdへ出てみると、山手は雨模様だということがはっきりしています。

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前回のハイキングPuu Piaを右手に見ながらさらにマノアバレーを進みます。

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11:40 Manoa Rdの端に到達。ここは有名なLion Arboretum植物園があるため、駐車場もあり、車で来る人は多いようです。到着するちょっと前から雨です。。。

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熱帯雨林という感じで、とても蒸し暑いのですが、雨が降っているので、そこそこ快適。途中までのトレールはよく整備されており歩きやすい感じですね。

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マノア滝に向かう道はWaihi Stream川に沿って進みます。すれ違う人も多く、前後にも人が歩いています。

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だんだんと坂が急になってきました。雨も降っているため、スリップには注意しないといけません。

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途中にはいろいろな花も咲いていました。

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目標発見!あと一息!

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12:05 マノア滝に到着!

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人が多いので三脚は不要でした。。。

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滝全体は1枚には収まりませんでした。これは複数の写真を合成したものです。
しばしの休憩(雨が降っているせいか、給水量は多くありません)と撮影タイム!

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12:15 10分程度の休憩の後、帰路につきます。相変わらず小雨のため、滑りやすい路面を注意しながら下ります。

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途中、竹林がありました。

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倒木ではありません。上部には葉があるので生きてます。しかし、根なのか幹なのか枝なのか、良く解りません。

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これもモニュメントやゲートではありません。

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ジャングルの奥地から下界に近づくに従って青空が見えてきました!

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大きな木も沢山あります。

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12:45 植物園付近のトレールの出発地点に戻ってきました。やはり、下山すると晴れる男だ!

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さて、またManoa Rdを戻る事にしましょう。

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帰宅は13:15でした。案の定、実際のトレールにかかった時間よりも、アパートからトレール出発地点までの時間の方が長いな。。。

靴は相変わらず赤土のどろんこまみれでした。