日: 2009年8月10日

坐る力!

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齋藤孝著 文春新書「坐る力」(文藝春秋社)を読む。

著者は有名な明治大学文学部教授。私と同い年でもある。

身体論と教育学をうまく結びつけた「書」が数多く出版されている。テレビにも出ているし各種講演活動も多いし、大学でも教えているのに、どうしてこんなに沢山の出版ができるんだろうと凡人は不思議に思う。でも、凡人には到底想像すらできないことをやり遂げるのが天才なんだろう。

さて、この書の前半に展開されている椅子にも興味をもつ(座位保持とか、姿勢保持というのがリハビリテーションにも大切な要素としてあるため)が、中盤以降に展開されている「静坐(法)」(正座ではない)について読むと、日本の伝統的な生活様式や風習というものが、理に適ったものだということが理解できる。

教育とか学修を考えるならば、頭(脳)を「上手く」働かせるためにはどうしたら効果的なのか、という視点が必要であろう。そのためのひとつの手段が「姿勢の改善」であり、脳を活性化させたり、意識を集中させるためには「姿勢」の善し悪しが関係する。

さて、「姿勢」が悪い自分の生活にも活かして、ちょっとだけでも齋藤先生の爪の垢でも煎じて呑んでみるか。。。