月: 2008年1月

Artな午後

先週末の土曜日、久しぶりに天気がよかったので午後からぶらっとHawaii State Art Museum(ハワイ州立美術館)に行って来た。

2002年にオープンしたという比較的新しく、ハワイに関連した芸術を広範囲に収蔵するという州立の美術館。もちろん無料!だが、日曜・月曜・祝日は休館という。どこの国もお役所が管理するとそうなるのかしらねぇ。。。

場所はIolani Palace(アメリカ唯一の宮殿)の西隣り。州政府の建物の2階部分にあり、これまで見て来たホノルル美術館やビショップミュージアムとは規模が違い、収蔵品もそれほど多くはないが、建物はクラシカルな雰囲気を持つ立派なもの。
特別展など一部は撮影不可なものもあるが、収蔵品の多くは撮影可。

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州政府の建物。この2階部分が州立美術館。

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入口は正面。一旦建物に入り、階段で2階へ。

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2階部分はアーチのついたテラスになっている。内部はエアコンが効いている。

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収蔵品には日系人(日本人?)の作品もある。このダルマはそれぞれの顔が違い、また上手く積み上げられている。(もちろん外れない)

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この幾何学的なアートは見る角度によって全く異なる形態を生み出している。

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これは浮世絵を参考にした作品。先日行って来たHanauma Bayでの宝探しらしいが。。。面白い!(クリックで拡大)

やはり収蔵品が少ないので、あっという間に見学終了。

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ついでにお隣のIolani Palace(イオラニ宮殿)を再び見学。

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なぜか宮殿の周囲には提灯が。。。盆踊りと間違えそうだ。。。

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宮殿からはカメハメハ大王(一世)の像が正面に見える。

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この像、実は2つ目の像。1つ目はフランスからの輸送途中に海に沈んでしまった。新たに作り直したのがコレ。さらに、その後、沈んでしまったものを見つけて引き上げて修理したものがハワイ島にあるらしい。

"The Bus" Route

(1) E.Manoa Rd. + Huapala St.
        <No.6>
(2) Alakea St. + Hotel St.

Hanauma Bayの環境保護

ハワイ(オアフ島)のガイドブックには必ず載っているHanauma bay(ハナウマ湾)に行って来た。熱帯魚が多く泳ぐ透明度の高い珊瑚礁の湾であることから、シュノーケリングスポットとして有名らしい。

“Hanauma bayはなぜ透明度が高いのか”

それは環境(自然)を保護しているため。環境を保護するためにはヒトを入れさせないことである。ヒトはその存在で自然を破壊する。ヒトは様々な物を持ち込む。ヒトは様々な物を捨てて行く。ヒトは火を焚き、寝床を作る為に様々な物を破壊する。

“Hanauma bayにおける入場規制”

Hanauma bayでは毎週火曜日が閉鎖日。バスも休止。ゲートは閉鎖。

Hanauma bayとは、元々火山の噴火口(クレータ)が潮(海水)による浸食により、火口が水没して出来た湾であるため、陸から湾(砂浜)に行く為には外輪山から急な坂を下らなければならない。そのため、バス停や駐車場は山頂近くにあり、容易に入場規制ができる。

Hanauma bayに入場するためには入場料($5)が必要(私のようなカマアイナ=居住者は無料になる)であり、山頂近くでチケットを購入しなけらばならない。

Hanauma bayに入場する前に自然保護のためのビデオ(約10分間)を鑑賞しなければならない。20分間隔(混雑時)に150名程度しか鑑賞できない。

Hanauma bayの自然保護ビデオでは、湾内でしてはならないこと(喫煙、飲酒、生物への接触、携帯電話、つり、バーベキューなど)をしっかりと説明している(英語以外の言語レシーバあり)。喫煙はゲート=外輪山の上まで登ってからでなければならない。

日本でも知床半島や尾瀬が原などにおける自然保護があり、我々にとってはそれほど違和感はない。しかし、観光地における自然保護が難しいということはなんとなく理解できていたのだが、ヒトを入れてしまうことによる自然へのダメージは計り知れないのだ。

さて、能書きはこれまで。実際のHanauma bayにももちろんThe Busで行く。Waikiki始発のNo.22に始発停留所から乗る。これはガイドブックにも記載してある通り、この路線はHanauma bayへ行くお客のためにいつも混む。座るためには始発から乗車するのが鉄則。

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9:00発のNo.22に乗車。
家族連れ4〜5組が乗車。なんだ、そんなに混んでいないじゃない?と思うのもつかの間。Oahu通り(Waikiki)のバス停3つ目あたりから満車状態。それでも押し込まれかなり窮屈。途中、ダイヤモンドヘッドの脇で数家族が下車。(このバス停からヘッドの頂上まで歩くとかなり時間が掛かるだろうなぁ。。。)

通称Beach Busと言われるこのNo.22に約45分乗ると目的地の展望台バス停。

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クレータが浸食され、火口底が水没したということが良く解る。(クリックで拡大)

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朝10:00のHanauma bay。曇りのため、あまり泳いでいる人はいないし、空いているじゃん!

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展望台からHanauma bayを眺める観光客。

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ビデオを見せるシアターも御覧の様な景観に配慮した?入口。10:15入場開始。

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ビデオ鑑賞の後、長い下り坂をぞろぞろと150名程度の行列が下って行く。さすがに浜の人も増えて来た。

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天気も良くなりつつあるけど、まだ海の中は寒そうな雰囲気。

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浜の東側/左手(岩礁)へ歩いて行ってみると。。。

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干潮でところどころに潮溜まりがあるので、覗いてみると。。。

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ウニが居たりする。しかし、触れては行けない。

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進入禁止の所まで行き、振り返るとHanauma bay西側が見える。(クリックで拡大)

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一旦中央部に戻り、反対側(西側)へ。
せっかく砂浜に来たのだからと靴を脱いで砂浜を歩いてみる。日が射して来た!

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外輪山も綺麗な緑色になっている。

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細かい砂の浜には沢山の人。すこし離れると荒い砂になるけれど人は少ない。

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浜辺のオアシス=日陰もある。しかし、この木は塩害に強いのだろうね。浜辺の波打ち際に生息している。

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西側の限界地点まで到達。これでHanauma bayを制覇!

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Hanauma bay東側を遠望。(クリックで拡大)

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砂浜での記念写真!

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天気もばっちり。帽子をもってきて良かった!

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どんどんと人が増えてきた。正面の坂にも下ってくる人の行列。天気も良いからしかたないなぁ。。。湘南海岸(江ノ島)のような感じ。

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滞在時間1.5時間程度。人も増えて来たので帰ることにする。登り坂から見るHanauma bayはオーシャンブルーの綺麗な色をしていた。この状況であれば私でもシュノーケリングをしたくなる。また、いつか来る時には足ひれと水中眼鏡をもって来よう!

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湾になっているもののオアフ島東端に位置するため波もかなり入ってくる。波があるから自然の浄化作用があり、綺麗なのかもしれない。

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有料のシャトルもあるけど「貧乏ツアー」のため徒歩で!

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明け方に雨が降っていた事が嘘の様ないい天気。やはり、帰る頃に天気が良くなるのは私の特徴なんだ。

"The Bus" Route

(1) E.Manoa Rd. + Huapala St.
        <No.6>
(2) University Ave. + Metcalf St.
(3) University Ave. + Metcalf St.
        <No.4>
(4) Kuhio Ave. + Namahana St.
(5) Kuhio Ave. + Namahana St.
        <No.22>
(6) Hanauma Bay + Parking Lot

再び Arizona Memorial

正月休みを利用して、卒業生が遊びに来た。海外一人旅&貧乏旅行に付き合うことになったため、出来る限り公共交通を使い、費用を押さえるツアーを決行した。

交通はもちろん使い慣れたThe Busを、連続した4日間何回乗っても構わないという4DayPass($20)で有効に使うことにした。

本人からガイドブックなどを参考に行きたい所リストを事前に貰っておいた。アリゾナ記念館にも行きたい!(もちろん、他にも沢山書いてあったけど、ノースショアだったり、TheBusの路線が無い所、時間的に無理な所は削除)ということで使い慣れたTheBusを使いアリゾナ記念館へ。
早朝、ハワイ大学を始発するA(エキスプレス=急行は番号ではなくアルファベット)に乗って西へ!
9時前に着いたのに前回よりも長い列が目の前にある。入場してみるとスタートが12時だという。3時間待ち!(前回よりも長い!)

この待ち時間を有効に使うため、前回行かなかった戦艦ミズーリ博物館とボーフィン潜水艦を見学する事にした。アリゾナのとなりにあるチケット売り場(アリゾナは無料だが、戦艦ミズーリとボーフィン潜水艦は有料で2カ所合わせて$24)でタグを購入し、シャトルバスに乗車。そして、軍専用の橋を渡り、軍の島(フォードアイランド)へ渡る。そしてフォードアイランドに係留してある戦艦ミズーリ(愛称:マイティーモー)博物館へ乗船開始。

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アリゾナとは打って変わりガラガラ。

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ミズーリは昭和19年に進水式をした。第二次世界大戦では太平洋を中心に活動し、硫黄島や沖縄への作戦にも参加し、終戦後の昭和20年9月2日東京湾上において、無条件降伏書の調印式が行われたことで有名な戦艦。その後、朝鮮戦争や湾岸戦争(トマホークも搭載されていた!)でも活動をした息の長い戦艦で、平成11年から戦艦歴史博物館として一般公開されている。トマホークミサイルなどの弾薬はもちろん撤去され、貴重な?装置は外され、抜け殻のような状況ではあるが重厚感は絶大。

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調印式の行われた場所には記念プレートが収まっている。さらに、周囲には調印式の写真や降伏書のコピーが展示されている。

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我々の世代では戦艦と言えば「大和」である。もちろん、日本海軍の大和は有名ではあるが、その後の「宇宙戦艦ヤマト」が強烈な印象として残っているため、このようなアングルで撮影をしてしまうのは同世代ならば理解してもらえるのではないだろうか。。。

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博物館というだけあって、艦内には戦艦の設備以外の展示物もある。

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もちろん、こんなハッチ式の通路を見ると船だということがよく解る。

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戦艦とは兵士が生活する場でもあるため食堂もある。

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3段ベッドもある(ベッドの底板を跳ね上げると棚になっている)。2段ベッド、1段、個室と階級も高くなるらしい。

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艦内はほとんど迷路。どこに出るのか解らない。順路(方向のみ)も書いてあるけど、あまり正確ではないみたい。。。

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主砲(16インチ/約40cm)の上からアリゾナ記念館を見る。

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操舵室(?)は厚さ50cmほどの金属で守られているらしい。扉の厚さがそれくらいあった。

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歩き回って疲れたので、下船してシャトルバスに乗り、対岸のボーフィン潜水艦に向かう。


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ボーフィン潜水艦甲板後部よりアリゾナとミズーリ方面(陸地はフォードアイランド)を見る。

ボーフィン潜水艦内部も自由に歩き回れるのだが、さすがに戦艦とは比較できないほど狭い。

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機械室(左右はエンジン)の奥に蒸留装置(電気で海水を真水に変えて飲用などに用いるらしい)がある。

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区画を仕切るためのハッチも御覧のように屈まないと通過できない。

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ミズーリと比較すれば新しいので、電子機器も多く搭載されている。

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浮上時は写真のような16気筒ディーゼルエンジン(4機)で推進するらしいが、潜水時はモータで推進するらしい。

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大電流が必要らしく、電気回路もかなり大掛かりなもの。

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潜水艦の主力武器である魚雷の発射口。

しかし、未発射の魚雷を格納する場所の真上にベッドがある。
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つまり、ここに寝る人は魚雷と添い寝をする訳なのね。(–;

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甲板もこのように狭い。

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撃沈させた日本海軍(民間船舶も含むと思うけど?)の船の数らしいが。。。誇らしげに描いてあるようで、ちょっと複雑な感じ。


そして、待ちに待ったアリゾナへ(基本的には前回と全く同じなので概要は省略)。
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前回同様に白人が多い。日本人はやはり数名しかいない。

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雨期のため小雨まじりの星条旗。

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山では大雨のような気配。

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戦艦ミズーリを望む。(写真左の長細い白い球体はなんだ?UFO?)

日本とアメリカはいろいろな関わりがある。
でも、このような歴史を正しく後世に伝えることはなかなか難しいのかもしれない。事実ではあるが、展示方法ひとつで伝わる意味が変わってくるように思えた。

"The Bus" Route
(1) E.Manoa Rd. + Huapala St.
        <No.6>
(2) University Ave. + Metcalf St.

(3) Sinclair Circle(始発)
        <No.A>
(4) Kamehameha Hwy + Kalaloa St.
  (徒歩5分でアリゾナ記念館へ)

まだ大晦日

日本から「明けましておめでどう!」メールが届きはじめてきたが、まだ当地は12/31(大晦日)の夕方。しかも、朝から雨と風で買物にいくのも躊躇するような天気。午後からなんとか小降りになったため意を決して買物へ。気温もあまり高くないためトレパン姿で、近くのスーパーに行って今夜のディナー(そんなシャレたものか!)の材料を仕入れる。

クリスマス休暇の前後はテレビからもスーパーの店内もクリスマスキャロルが盛んに流されていたが、クリスマスが終わるといきなり通常モード。大晦日だというのにセールをするでもなく、クリスマスの売れ残りターキーが値下げしていることぐらいだろうか。そのため、年の瀬という日本的な印象は全くなく、いつもの月曜なのである。

今日12/31は月曜なので本来は平日なのであるがオフィスの鍵をもっている同僚らは休日(4連休)を決め込んでいるようなので、しかたなく私も休日にしてしまった。まあ、天気が悪いので大学まで徒歩で行くのもおっくうになるくらいだからよかった様なものか。。。

もちろん、明日1/1(元旦)はアメリカもナショナルホリデーであるため、閉まってしまうお店もあるらしいが、でもその1/1の1日間だけなのである。新年を祝うという習慣はあまりないようだが、スーパーのレジの姉ちゃんからA Happy New Year!と声をかけられたのが新年なのかなぁと。

気候も8月に比べると随分と気温も下がり、Tシャツに短パンでは涼しすぎることもあるが、でも季節的に考えても晩夏か初秋なのである。晴れた日には雲もなんとなく夏の雲ではなく、秋の雲の様にも見えるが、それはそう思い込ましている日本人のDNAがあるからなのかもしれない。

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雨が止んだマノアバレー。どんよりとした雲。年の瀬はあまり感じられない。

Yahooを見ると紅白は白組が勝ったらしいね。明日、1/1夕方から当地の日本語放送局でも英語字幕付きの紅白歌合戦を放映するらしいが。。。
昨日12/30日曜は同じ放送局から「風林火山」が7時から英語字幕付きで放映されていた。我が信州の自宅周辺での出来事なので、地名(城の名称なども含む)などでだいたいどの辺りかは解る。ちょっと懐かしかった。なぜか9時からは「女帝」だったが。。。