11月第4木曜日は、Thanksgiving Day(感謝祭)という祭日です。日本ではあまり知られていませんが、アメリカでは日本のお盆やお正月のように大切な行事のひとつとなっています。また、木曜だけが祭日なのですが、翌日の金曜を含めて、4連休とするところが多いようです。
Thanksgivingは単なる秋の収穫を祝うという理由ではなく、アメリカの古い歴史から来ているもので、アメリカ固有の行事なのです。コロンブスがアメリカ大陸を発見し、ヨーロッパから「新世界」(当時のアメリカ大陸の呼称)に移民する人たちが増えて行きます。しかし、新世界の生活は楽ではなく、寒さと飢えとの戦いのような状況だったようです。(ドボルザークの交響曲「新世界より」は、彼がアメリカに行った時のことから作曲したんですよね。。。今、偶然にもいつも聴いているFMラジオから、ピッツバーグ交響楽団の交響曲第9番「新世界より」が流れています。)
新世界、あるいは新天地としてのアメリカ大陸は、楽園ではなかったようです。なんとか生き延びた移民たちは、先住民族であるインディアンから狩猟や農耕を学び、そして実りの秋を迎えます。秋の収穫の時期を迎え、その収穫を喜び、神に感謝をするために、家族や友人は集い、会食をするのです。そして、その席には狩猟や農耕を教えてくれた彼らの恩人であるインディアンも招かれ、七面鳥(ローストターキー)やかぼちゃ(パンプキンパイ)などを食べ、神に感謝を捧げたということです。(しかし、その後の歴史はここに記すまでもなく、インディアンは迫害を受けるのですが。。。)
Thanksgiving Dayは官公庁などほとんどが休みとなります。(ちなみに、先日行ったArizona Memorialは、Thanksgiving Day, Christmas, New Year’s Dayの3日だけ休み)
しかし、翌日の金曜はクリスマスセールの初日として買物のお客でごった返すということですが、いつものスーパーマーケットは閑散としていました。まあ、食料や日用品などは関係がないのでしょうね。。。
11月になると、スーパーマーケットには巨大なターキー(スイカよりも大きい!)の冷凍が山積みされます。ほぼ1ポンド1ドル程度のようです。しかし、この巨大なターキーが入るオーブンが多くの家庭にあるということもすごいことではありますが。。。
今年のThanksgiving Dayは、プロジェクトの同僚Raemiのご自宅に、ボスのNeilと共に招待されました。Neilは数十年もの間、アメリカ在住ではありますが、ニュージーランド人なので、Thanksgivingはあまり得意(?)ではないようです。
お客様なのでアロハで正装のボスと私。
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