月: 2007年10月

アメリカ国内移動と時差、温度差

今週水曜からCTG(closing the gap)カンファレンスという会議に参加するため、ミネソタ州ミネアポリスに行ってきます。

もちろん、飛行機(アメリカ横断なんとかクイズのような企画?)で行くのですが、ホノルル国際空港からミネアポリスセントポール国際空港まで8時間も掛かります!

しかも、気温差が20℃近くある!

ホノルルの昨日の気温が最高気温27℃、最低気温が18℃。
ミネアポリスの気温が最高気温11℃、最低気温が5℃。
何を着て空港迄行けば良いのか、ちょっと心配。もちろん、日頃のようなTシャツに短パンでは凍死するので、セーターなどはスーツケースに入れて行きますけど。。。

さらに時差が5時間(ハワイにはサマータイムがなく、ミネソタにはある)もある!

アメリカには6つものタイムゾーンがあります。(東側から)

 東海岸標準時(Eastern Standard Time: EST) GMT-5時間
  (ニューヨーク、ワシントン、ボストン、マイアミなど)
 中西部標準時(Central Standard Time: CST) GMT-6時間
  (シカゴ、ヒューストン、ミネアポリスなど)
 山岳部標準時(Mountain Standard Time: MST) GMT-7時間
  (フェニックス、デンバー、ソルトレークシティなど)
 太平洋標準時(Pacific Standard Time: PST) GMT-8時間
  (ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルなど)
 アラスカ GMT-9時間
  (アンカレッジなど)
 ハワイ GMT-10時間
  (ホノルルなど)

アメリカだけで6時間分、つまり地球の1/4(6時間/24時間)もの時差を持っていることになります。さらに、アメリカには離島の領土があります。例えば、日本と1時間の時差しかないグアム&サイパン島があります。さらにプエルトリコ&米領バージン諸島(GMT-4)、サモア島、ミッドウェー島など(GMT-11)、ハウランド島など(GMT-12)などなど。。。アメリカってでかい国なんですよね。

ちなみにGMTというのはグリニッジ標準時(世界標準時)です。イギリスのグリニッジ天文台を経度ゼロにしたので、そこから時を刻むようになったのです。
日本では東経135度の子午線が通過する兵庫県の明石天文台が標準(GMT+9)となります。

さらにハワイ、アリゾナ、インディアナ州以外はサマータイム制が敷かれているため、4月から10月末までは1時間進ませています。つまり、夏は日の出が早いので、それに従って朝早くから働く、ということ。効率を考えると良いのかもしれませんが、切り替え直後は事故が多いという事です。カリフォルニアで経験しましたが、夏時間から冬時間に切り替えると、朝がいきなり明るくなりました。(当然ですが。。。)

アメリカでは連邦政府規模の電話サービスの受付時間などは、この時差を考えて作られているので、ハワイでは朝早い時間から昼ごろまでだったりします。

ハワイでハイキングNo.1b

《往路の続き=復路》

オアフ島を東西に走る尾根に出た訳ですから、南側から登ってきたので北側が見えるはずなのですが山頂は霧の中。でも、風があるため時折やってくる霧の切れ目から北側の風景を堪能します。

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カイルアKailuaが見えました。海岸よりも手前にEnchanted Lakeが見えます。

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しばらく休憩(水分とお菓子の補給)。あまり長居をしても体が冷えてしまうのでそこそこで引き返します。残念ながらスカッと晴れることはありませんでした。
まずは先ほど頂上だと勘違いをしたアンテナ群を目指します。

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これがそのFM放送用アンテナ群(3枚の合成写真)です。

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しばらく下ってから振り返ると手前の山頂にアンテナが小さく見えます。

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下るに従って晴れ間が増えて行きます。時間が経過するに従ってお陽様が強くなってきます。遠くに海が見えてきました。

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階段の最後、足は泥だらけ。写真では綺麗に見えますが。。。

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靴が泥だらけになったということは。。。靴に付いた種などが人を通して移動してしまいます。そのことによる生態系の変化を少しでも防止するための標識が数カ所ありました。
「靴底の泥を登る前と登る後にブラシで落としてください!」

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登る時にはしっかりと標識が見えたので地面に設置してあるブラシで落としましたが、下りは御覧のような状態なので通り過ぎてしまいました(^^;

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さらに下ります。朝登る時には、こんなに長いとは思わなかったアプローチ。

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アンテナ群がとっても小さくなってしまいました。

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海がかなり近くに見えるようになりました。相変わらずの真っ赤な土です。下ってくると晴れ間が広がる。私の登山では良くあるパターンです。

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青い空。青い海。清々しい風。切り立った尾根。高度に応じた植生。ハワイのハイキング(登山)も魅力的ですよ。

追伸:当日はなんでも無かったのに翌日膝が痛くなりました。筋肉痛かな。。。日頃の徒歩だけでは不十分だったようです。まだまだ修行が足りません。

ハワイでハイキングNo.1a

今日(日曜)はある方々とハイキングに出かけてきました。
「散歩程度ですから短パンにスニーカ程度でも結構です」ということで、出かけることにしたのです。
いつも大学に30分かけて歩いている程度だと考えて、本当にいつものように水1リットルとタオル、帽子とデイパックを担いで、いつもと違うのは、サンダルではなく靴を履いて、朝6時に出発(!)ということだけ。

行き先はWiliwiliNuiという標高2460feets(750m)の山頂を目指します。オアフ島の中央を走る山脈のひとつなので北側が望めるのです。天気が良ければ!

ハワイは雨期に入り、毎日雨が降ります。昨日もかなり強い雨が降っていました。道がちょっと心配。。。

億万長者がすんでいるような高級住宅地(道路にも検問がある!)を車で登り、道の終点に駐車スペースがあり、そこから歩き始めます。
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歩き始めはこんな感じ。雲があり(ただし、雨が降る様な雲ではない)お陽様が隠れているのでとても歩きやすいです。まだ、朝の7時ですが、陽射しがあると汗だくになるなぁ。。。(ハワイの土はどこも御覧のような真っ赤な土です)
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しばらく登って谷を振り返ると箱庭のような光景が見えてきます。
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さらにいくと階段が。。。赤土で滑りやすいぞ。。。
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なんとか進み、振り返ると尾根の上をずっと登っていることが解ります。
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雲の切れ目から、遠方に明るいダイヤモンドヘッドが見えます。ワイキキは晴れて居るのでしょう。明るい海が遠望できます。
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「ひぇ〜」という声を出してしまったくらい急な階段の続く道が、さらに急になっていきます。
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追い抜いてしまったおばさま方(歩きながら英語でずっと話しをしているのが良く聞こえます。内容は日常の事などですが。。。)が眼下に小さくみえます。この先もさらに尾根が続きます。
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階段があるのに固定ロープまで張ってあります。足場はかなり滑りやすいので要注意。
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ハワイカイ(左端)から中央右側にダイヤモンドヘッド、ワイキキ(右端)の遠望。(画像をクリックすると拡大し、矢印で左右に移動するはず)

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これが頂上か?というアンテナ群(FM放送用のアンテナ設備)を霧の中に見つけたら勇気が出てきました。
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しかし、世間はそんなに甘くはなく、その向こう側にさらに高い山が。。。
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到着!7時すぎから登り始めて10時ちょっとすぎ。3時間! 霧の中!

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しばらくすると雲が切れ、ノースショアが見えました!(画像をクリックすると大きくなります)

《往路終了》

Artな時間

昨日(10/3水曜)、収蔵品五万点以上と言われる総合美術館のホノルル美術館(Honolulu Academy of Arts)に行ってきました。(リンク先は美術館のオリジナルwebページです。そこには収蔵品もいくつか掲載されています)

なぜ、わざわざ平日に?という理由は「毎月第1水曜は無料」!ということなのです。通常は$10の入館料が掛かります。そのためこんな日はさぞかし混んでいるのではと思って行ってみたのですが、さすがに平日だけあってか、小学生のツアーが数件ある程度。しっかりとエアコンも効いているので、普通に落ち着いて見ることができました。(バスを乗り換えると正面まで行けるのですが、$2をケチり乗り換えずに15分歩きました)

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正面ゲート。さすがに収蔵品を撮影することはできないので、絵はがきをいくつか買ってきました。(それをスキャンして公開するのもやはり問題があるので、想像してください!)

洋の東西を問わず、世界中のあらゆるジャンルに渡っていました。建物の左側(西側)が主にアジア、右側(東側)が西洋やアメリカ美術というすみ分けのようです。

私はまずはなじみのある東洋から。中国美術のエリアにある観音さまは日本でもなじみのあるお顔立ち。その前には腰掛けもあったので、しばしにらめっこをしていました。その向こう側は韓国美術。着物や青磁、家具類もあり、漢方らしき薬棚の綺麗なものがありました。日本美術は、書や巻物から浮世絵、棟方志功の版画、刀、鎧兜などかなり多様です。さらに奥へ進むとインド。像の顔の神様の像など彫像や彫塑が多かったようです。東南アジアでは家?の門や柱の部分に彫刻が施してあるものなど。アジア関係で興味をもったのは、どのようにして美術が伝来していったかという東洋美術史的な解説が随所にありました。日本の美術館ではなかなか見かけない内容でした。

そして、右手に回り込むと(建物はいくつかの中庭と回廊によって繋がっています)カフェやショップがあり、さらに進むと、地中海からイスラム美術。2階にはアメリカや太平洋などの美術品、絵画などが収蔵されていました。

回廊の途中にある中庭にもそれぞれ特色が施されてありました。途中、ボランティアによるガイド(無料)にも遭遇しました。少しお邪魔をして聞いてみると、対象が小学生であれば、絵の縦置き/横置きの説明や、透視法など基本的なところから説明をしていました。

アメリカの美術館、博物館、科学館、水族館などでは、ボランティアによる教育的なガイドが一般的に実施されています。「教育」に対する哲学がしっかりと根付いていることがよくわかります。もちろん、日本でも時々動物園などにおいてガイドツアーがありますが、単なる動物の説明だけではなく、「生態学」「進化論」などを易しく説明するという子どもの教育にまで踏み込んでいる所は少ないのではないかと思います。

あなどるなかれ亜米利加の幅広い教育

"The Bus" Route
(1) E.Manoa Rd + Huapala St.
    <No.6>
(2) S.King St + Keeaumoku St.
    and by walk…  (or catch No.2)

朝の虹

この所、雨の日が多くなってきました。

例年はこんなに早くから雨期になることは無いということです。世界規模での異常気象なのでしょう。当地には乾期と雨期があり、秋から春に掛けて雨期となります。

今朝、明け方からかなりの雨。窓から朝日が射して来たので、ふと反対側の窓の外を見ると虹らしき映像が。。。

大抵は、夕方、朝日が差し込む山側の窓(大きな窓)から良く見えるのですが、今朝初めて朝の虹をいつもとは反対側、つまり海側の窓から見ることができました。

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この左手が海。つまり、この先にはワイキキビーチがある訳なのですが、我が仮の住いからは見る事は出来ません。残念!
いつものように副虹(上)も見えていますよ。

こんな天気でしたから、今朝は出がけから傘をさして大学に向かいました。
(風があったため、いつもよりは汗をかきませんが、結局雨でぬれました)