月: 2007年9月

ハワイに対する日本人のイメージ

ハワイと言えば

昔は...新婚旅行の行き先

今は...セカンドライフの地

と、答えるのが多くの日本人かもしれない。

私も含めて、多くの日本人はハワイ=南国の楽園、だと信じている。もちろん、それは間違いではないのだが、いくらか誤解している部分も多いのではないだろうか。。。

 

以下、数週間の滞在の中で気がついた点、気になった事項について、書いてみたい。もちろん、私の住んでいるオアフ島のしかもマノア(山側)での生活が中心となるので、一般的なものではなく、単なる個人的なもの。

まず、ハワイは日本でいうところの沖縄と似ている。つまり、軍事基地の島。要塞。極東をにらんだ軍事拠点。そのため、住民の仕事の多くも軍関係や、その下請けなどの仕事が多いそうだ。ホノルル国際空港に降り立つと良くわかる。戦略爆撃機などが所狭しと駐機している。

ハワイ州は全般的には雨
が少なく、草地も枯れているところが多く見られる。しかし、私の住んでいるオアフ島のマノ
アという所は、ワイキキビーチから吹く海風が、背後の山により上昇し、雲が発生し
ほぼ毎日のように雨が降る。そのため、緑が豊かで、風景もどことなく日本の田舎的に見える。
また、その山を超えた先の町(カネオヘ、カイルアという地域)も同様に雨が多く、
密林のような地域が広がっている。そのため、映画「ジュラシックパーク」などの
恐竜が出てくる場所としての撮影ポイントでもある。

ワイキキは、現在もなお40階を超すようなコンドミニアムの
建設ラッシュ。他の島(自然を楽しむ観光地)とは大きく異なっているようだ。
投機/投資対象の物件が多く、特に日本人が購入するのだと言う。
以前は新婚旅行などの観光スポットだったようだが、このところ観光目的で来る人数は激減しているらしい。そのためなのか、現在では日本人リタイヤ組のセカ
ンドライフに焦点を当て、「年金を貰いながらハワイで気ままな生活」というような
キャッチコピーがいたるところで見受けられる。
そのため、ワイキキビーチ周辺はニューヨークと
間違えそうなくらい高層ビルが乱立している。
しかし、これらのバブル的な投機が去った後はどうなるのか?ということまで考えて
いないようにも思えるが。。。日本からの(裕福な)高齢者が押し寄せても、それをケア
できるサービスが整っていない。水道は地下からくみ上げているが、気象の変化で
雨が少なくなったらどうなるか。電気は島の西に1つだけ火力発電所があるが、
これもハリケーンなどがくるとすぐに送電停止。電気が不可欠な島の生活で、送電停止となったら生活できない。高層コンドミニアムのエレベータは停止するし、水もポンプが停止するので止まるし、エアコンもオーブンも動かない。。。日常生活の多くを電気に
頼っているので生活できなくなる。

ゴミ処理はもっとも問題!
分別もせず可燃ゴミも不燃ゴミも資源ゴミもいっしょくたにして埋めている(焼却ではない!)。埋め立て地も、 すでに許容量が見えてきたようで、他の処理施設を探している状況。でも、見つけるのも大変だけど、燃やすなり、リサイクルしないといけないのでは???狭い島なのだから。。。

さらに、青果事情も困ったもの。観光農園などでは作っている「パイナップル」も、スー
パーにならんでいるのはカリフォルニア産を空輸している。カリフォルニアの広大
な畑で、自動的に管理された生産性の高い方がコストがかからないことから安価となり地元産は衰退。。。そのため、
それほど広くない畑には地域の人たちがたべるトウモロコシや、コーヒー豆は作って
いるが、サトウキビやパイナップルが果て迄つづくという畑は見なかった。

ハワイはアメリカの中でもっとも新しい州。でも、財政基盤は良くないように見える。ハワイ大学の施設もかなり古いし教員の給料も安いらしい。

9年前のカリフォルニア
では、すでに5つのゴミ箱(可燃ゴミ、ペットボトル、透明硝子、色硝子、紙製品)に分別して捨てていたため、何でも1つのゴミとして捨てても良い、ということを
大家から聞いた時にはびっくりした。
さらに物価(特に不動産は異常で、カリフォルニアのシリコンバレーと同じくらい高い!)が高いため、職業はあっても、住む所がない
というホームレスが海岸にテントを張って住んでいる(これもワーキングプアの一種)。テントの数を見ると、かなりの数いるようだ。
海岸には水道があるし、バーベキューのための施設もあるし、ゴミも収集にくるため、ホームレスには
格好の場所。
スーパーにならぶ野菜や果物はカリフォルニアの方が遥かに新鮮で、安かった
のではと感じた。

天文台はハワイ島(東側のもっとも大きな島で、まだ火山活動の活発な島)にあり、
標高4200m(富士山より高い!)のマウナケア山に世界中から天体物理学者が集まるが、望遠鏡を覗くというのは過去の話で、実際にはCCDカメラなどが覗いている。そのため、実際の
観測ポイントは中腹の2000m付近らしい。4200mに長時間滞在すると高
山病になってしまうということから、研究者や技術者も泊まり込むことはないという。ハワイ島はまだ火山活動中であり、観光としてはマウナロア山の溶岩を見る、あるいは
マウナケア山での星空観察、などがある。気候は。。。行った事が無いので
わからないけど、ぜひマウナケア山には登って(車でいける!)星空を眺めてみたい。

Dim Sum

飲茶とは、読んで字のごとく「お茶を飲む」のだが、単にお茶を飲むのではなく、「お茶を飲みながら様々な点心をつまむ」ということらしい。つまり、食事ではなく、お茶を飲みながら楽しく時を過ごすということ。

信州に暮らしはじめてから、地元の方のお宅へ伺うとお茶と共にお漬け物が出される。これも、飲茶と同じような物なのかもしれない。

点心を英語で記載するとDim Sumとなる。

週末の土曜に所属するグループのLunchに誘われた(アメリカでは年度初め)。チャイナタウンでのDim Sumということでもちろん出席!

しかし、どうやってチャイナタウンまで行くのかが良くわからないこと、開始時間が朝の10時30分!ということで(ブランチ?)ボスのNeilに出席するのであれば車で拾って!とお願いしたらあっさりとOK。10時にアパートに行くからと。

つまり、バスに乗る必要も、歩く必要もない!ということで、久しぶりにお粧しをして出かける。まあ、お粧しといっても「アロハシャツ」にチノパン、靴ということなのだが。。。(日頃は、炎天下の下、片道30分の徒歩=大汗をかくため、Tシャツに短パン、サンダルなのだ)

Img_0857

グループには香港出身の人がいて、ワゴンを運んでくる叔母さま達に中国語で話かけていろいろと対応してくれたので、様々なものを食べることができた。もちろん、私は朝食を抜かして(ブランチ)行き、これ以上入りません!というほど食べた(食べさせられた)。

宴会場のような広い部屋に、ワゴンが通れる通路以外はすべて椅子とテーブルといういかにも中国にありそうな雰囲気。さらに、そのレストランに居る人たち(我々のグループ以外)はどうみても中国系の方々ばかり。窓際の我々2つのテーブルだけは、白人、金髪、青い目、アロハを着た怪しげな東洋系の人(=私)も居たので、その場からは浮いていたのかもねぇ。

Img_0856

しかし、予算では一人$20となっていたのだが、総額を参加者数で割って$10で良いということになった。。。安い。。。

トランスフォーマー出現!

ハワイでは、すでにトランスフォーマーが活躍している!?

我が仮の住いには週3回、朝方に爆音と共に巨大なトランスフォーマーが出現する。

そのトランスフォーマーには、1本のアーム(腕)と3本の爪(指)が装着されており、作業が始まると、トラックから腕が伸び、そしておもむろに巨大な指で、グレー色のボックスを把持をすると同時に、腕を伸ばし、自らの頭部からそのボックスに入っている餌を飲み込むのであった。。。

これが3本の指で把持され、身動きの取れなくたったボックス
Img_0771v

仮の住まいの窓から隠し撮り(ズームイン!)

実際にはこんな感じで把持をして...
Img_0771
こんな感じで内容物(ゴミ)を飲み込む
Img_0770
この作業、ひとりのドライバが瞬時に、あたかも自分の手と腕のごとく、操るのである。この内容物を分解して、燃料化し、それで動くのであれば、たいしたモノなのだが。。。

ハワイの家庭にあるゴミ箱はどこの家庭も同じ形態です。つまり、把持能力はそれほど高くはないということかな?

マノア界隈

マノア界隈は日系人が多く住んでいる。

そのため、アメリカではどこにでもある(?)スーパーマーケットSAFEWAYのマノア店には、インスタントラーメンからお茶漬け海苔、フリカケ、みりん、うどん、豆腐、練りわさびまである。9年前、カリフォルニアのSAFEWAYにはまともな米も無かった(あるにはあるが、とても糠臭くて食べられなかった)。

余談であるが、マノア店には、「練りわさび」はあるのに、「おろししょうが」はない。そうめんを食べるため、下界のドンキ○ーテまで買い出しに行ったのだった。

先週末、髪の毛がいささかうるさくなってきたので、床屋(BarberShop)に行った。通りからちょっと引っ込んだ所にある小さなお店。美容院と並んで開業している。通勤途中に見つけたのだが、車通勤だったらとても見つからなかっただろうね。
以前、大家さん(考古学教授)に床屋のことを聞いたけど、自分は車で下界まで下りるということだったので、だいたいの金額しか聞かなかった。

Tシャツにサンダルという少しだけでも地元人に見える風体で出かけた。店に入ると東洋系のおばあさんが2人。お客はゼロ。せめてお祖父さんだったら良かったのに、と悔やまれたが入ってしまったのだから仕方ない。1インチ程度短くして欲しいとだけ伝えて、眼鏡を外した。その後、2人ほどお客があり、ちょっと安心。

一瞬、おばあさん同志が日本語で話をしたかのように聞こえた。。。え?。。。「日本人ですか?」って聞いたら、「え?日本の方だったの?」だって(^^;
なぞの中国人に見えたのかもしれない。カリフォルニアに住んでいた時、中華料理屋にいくと必ず中国語で挨拶をされたから。。。

おばあさんは横浜出身。私も厚木に居たことから、相鉄線の話とか、長野にも知人が居て小布施の栗のお菓子を送ってもらったという話、などなど。マノアは日系や東洋系の3世とか4世という人たちが多くいるらしく、その床屋も東洋系の利用者が多いようだった。

雑談をしながら約15分。ざざっと切って、バリカン入れて、さらにちょちょっと整えて、霧吹きして櫛入れて、シャボンもつけずにカミソリ入れて、髪の毛を払い、はい終了!日本にもある「安くて早い店」と同じように洗髪もひげ剃りもなし。
これで$13(チップも含めて$15)。大家さんの価格と同じ。

私はたぶんリピータになるだろう。3月末、帰国間際にはマノア最後の散髪をしてもらおう。そして、写真を撮ってみたいな、おばあちゃんと一緒に。

Holiday! オアフほぼ一周

本日(9/3)はアメリカの祝日Labor Dayです。9月の第一月曜がその日。(日本で言うところのメイデーのようなもの?)

プロジェクトの同僚2人に誘われて、オアフ島ほぼ一周ツアーに出かけました。

朝9時に我が家を出発し、フリーウェイ(H1)を東に進む。
ハワイカイは東の端。
Img_0780

北上して、カイルア、カネオヘを経てクアロアランチに。
Img_0790

どこかで見たような景色だと思いませんか?ジュラシックパークやゴジラ(ガズィラ:アメリカ版)のロケ地でもあります。

さらに北上してノースショアと呼ばれる地域へ。冬期(冬という表現は適さないかもしれませんが)には大きな波が押し寄せる、サーファーのメッカです。
Img_0799

北端のタートルベイでは有名なエビを食べました。
Img_0801
行列のできる店のガーリックスカンピ。これで12$はちょっと高いかも。

南下して、サンセットビーチへ。
Img_0810

そして、ハレイワにある有名なマツモト・シェーブアイス。ここも行列のできる店。たぶん、30分は炎天下、待った。。。
かき氷に似ているけれども、氷が雪のように細かい。
小が$1.50、大が$2。小にアイスクリームあるいはアズキを追加して$2。シロップは注文できる。
Img_0813_2
写真は小のアズキ入りでレインボー(でも4色)。しかし、アズキやアイスは一番底になっているのでちょっと掘り下げないと食べる事ができない。。。
やはり、日本人としてはかき氷とは呼べないなぁ。

そして、西端に行くと戻らないと帰れないので、そのまま南下。99からH2、H1を経て帰宅。

ほぼ6時間のドライブでした。
Img_0800

ドライバー担当の同僚Byron(奥、日系4世/日本語は話せない(;_;))とKevin(手前、カリフォルニア生まれ)。

今日は本当にありがとう!