毎日、炎天下を30分もかけて徒歩通勤している。
現地人に言わせるとクレージーな日本人だ、ということになるのだが、結構楽しみも多いのだ。
日本では見かけない物や新たな発見があったりする。車で通勤してしまうと見過ごしてしまうことも多いのではないだろうか。もちろん脇見運転は問題なのだし。
こちらに来てすぐに発見したのがこれ。
木製の電柱に大きな変圧器。
日本ではすでに見かけないような古めかしい電柱ばかりなのである。日本ではすでに見慣れてしまったコンクリート製の電柱など見かけない。その電柱の上には必ずといって良いほど大きな変圧器がある。専門用語?では柱上トランス。中には冷却オイルが満ちたトランスが封入されていて、数百ボルトの電圧を117ボルト(日本の場合には100ボルト)に下げる。交流は電圧を高くすることで効率よく送電できるからなのだが。。。
電柱に限らず、道路なども同様。アスファルトに穴が開いたらそこを埋める。そのため、フリーウェイだろうが一般道だろうが、工事の痕が沢山あり、そのつなぎ目がまた不快な振動を与えたり、水がたまり、さらに陥没するのだが。。。
インフラの多くが、日本との考え方の違いから、同上のような状況にある。つまり、壊れたら修理すれば良い。道路も穴があいたら、そこを埋めれば良い。ハリケーンで送電線が切断されたらそこを繋げば良い。古くても使えているのであればわざわざ取り替える必要はない。古い物と新しい物が混在しても技術のある人材を確保できればそれでよし。というのがアメリカ。
道路は陥没する前に、ある区間を全面的に舗装し直す。電線も切断する前に張り直す。システムも全面的に新しいものに置き換える。古い物と新しい物を混在させると補修する人の手当も研修も大変だから、全面的に新しいものに置き換えて、それを修理できる人員のみを雇用する。というのが日本。
もっとスローに生きたいな、と考えるのであればアメリカなのかもしれない。。。でも、そうと言い切れない面も多々あるのがアメリカ。
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