日: 2006年2月10日

柔らかな熱

 我が家の主力暖房は薪ストーブ。この薪ストーブで小さなあばら家全体を暖めてくれます。もちろん、ストーブを小さな部屋に置いてしまえば、その部屋しか暖めてくれません。我が家のストーブは吹き抜けのあるリビングに設置され、煙突が屋根を突き抜ける所まで、しっかりと熱を放出してくれます。
 火力を上げる(薪の表面積を増やし、空気=酸素の量を増やす。つまり、酸化反応を増大させる事ですね)と、ストーブの前面では真冬でも半袖Tシャツでも平気なぐらいです。でも、その熱は電気やガス、灯油のストーブとは違い、とても柔らかい感じがします。
stove02
 「火」とは太古の昔からヒトが生活する上で大切なものでありました。今日、コックをひねるとコンロから炎が吹き出たり、引き金を引くと炎が立ち上る着火ライターが「火」の源だと錯覚してしまいます。でも、コンロやライターの火を見ていても、心が和むことはあまりありません。
 ストーブトップの温度が摂氏200度を越えた辺りで、新たな薪をくべ、流入する空気を絞っていくと、薪の周囲に「オーロラ」様の炎が観測できます。この柔かな熱を放出してくれるストーブの中のオーロラを見ていると穏やかな気分になります。
(註:オーロラ様の炎はなかなか写真には映ってくれません。写真の炎は単なる炎です。あしからず)