カテゴリー: 星空天望

2024年は元日から揺れた

 元日夕方、信州も揺れました。長周期振動という感じ。石川県能登地方は大きな被害となり、なかなか困難な状況のようです。阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震と被害の大きな地震があったが、本当にこれらの教訓は生かされているのだろうか。
 コロナ禍が長引く中、ウクライナやガザ地区での戦闘行為が激化し、世界的にも何か歯車が噛み合わないような状況になり、日本も同様、政府ってこんなにガラクタなのかと呆れる日が増えています。困ったものです。

正月の飾り付け

バラ星雲NGC2237,2238,2239

 2024/1/4 22時20分頃から
Nikon D3300(HKIR)+ED180mmF2.8(f4) 、iso1600、ポラリエにてノータッチガイド。
60sec x 15枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミング。

 拡大するとわかりますが薔薇星雲の中央やや左下から右上へを横切る僅かな光線があります。後から調べたらISSの様でした。凄いタイミング👍
 寒かった。途中でカメラのバッテリーがあがってしまい、予定枚数の撮影ができなかったし、終了時には機材の多くが霜だらけに。レンズには霜除ヒーターをつけてあるけれど、ファインダーにはなく、真っ白になっていました。

冬の代表オリオン座の星雲

 オリオン座は明るい星が多く、形も覚えやすい。オリオンのベルトが三ッ星で、その東側(左側)にいくつかの星雲があります。1/11は綺麗な夜空だったので庭で撮影。寒かったけれど良い写真が撮れました。

オリオン座三ッ星の馬頭星雲(IC434)と燃える木星雲(NGC2024)

2024/1/11 20時50分頃から
Nikon D3300(HKIR)+ED180mmF2.8(f2.8)、iso3200,、ポラリエにてノータッチガイド。
30sec x 53枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミング。

2023年末 冬季は星空撮影〜

12月は寒いけれど夜空は綺麗です

アンドロメダ星雲M31

2023/12/17 20時半ごろから
Nikon D3300(HKIR)+200mmF4(f5.6),iso3200,90sec x 40枚撮影

オリオン座の星雲いくつか

 オリオン星雲M42(下)、燃える木星雲NGC2024(上、黄)、馬頭星雲IC434(上、赤バック)2023/12/17 21時半頃から自宅庭から撮影しました。
Nikon D3300+200mmF4(f5.6) iso3200、ポラリエにて追尾。90sec x 22枚をステライメージ9でコンポジット合成。

 オリオン星雲は明るく、馬頭星雲は暗黒星雲でもあり赤くて暗い。どちらもそれなりに見えるようにするのは難しいです。今回はオリオン星雲が白飛びしてしまいました。

オールドレンズを入手(笑)

 先日、古いフィルムカメラとそのレンズなどをマーケット経由で手放した。まあ、その収益をどう利用するか?という事も同時進行。結局、収益の一部でオールドレンズを入手。ある意味、物々交換なのかも😆
Nikon AI-S Nikkor ED 180mm F2.8(単焦点マニュアルフォーカス)

今年最後の撮影は...

 結局は見栄えの良いアンドロメダ大星雲(M31)
2023/12/30 20時40分頃から1時間ほど庭からの撮影。途中、雲があり10枚ほど無駄になりましたが、なんとか完成!先日、入手した大昔のニコン180mm望遠レンズのデビューでもありました。
Nikon D3300+180mmF2.8(f4.0), iso3200、ポラリエにて追尾。
60sec x 49枚をステライメージ9でコンポジット合成し、小さな星は消し色調などを調整し、トリミングしてみました。

シーズンが到来!

アンドロメダ星雲(M31)の撮影

アンドロメダ星雲M31

冬が到来し、月のない暗い夜空は撮影会となります。今シーズンも開始!

夜9時ごろになるとアンドロメダ座が真上。綺麗な夜空であれば星雲が見えます。ただ、目が悪い私の場合、しっかりと遠くを見るためのメガネが必要ですが。。。

2023/11/13 21時頃から
Nikon D3300(HKIR)+200mmF4(f4) iso3200、ポラリエにてノータッチガイド。
60sec x 60枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミングなし。

今回は某所オンラインにて頂いたご指摘を元にダーク画像をしっかり30枚も撮影。いろんなノイズを除去(たぶん(笑))。

再びのアンドロメダ星雲M31の撮影〜

満月が過ぎ新月の後の良い夜空です。

アンドロメダ星雲M31

2023/12/17 20時30分頃から
Nikon D3300(HKIR)+200mmF4(f5.6) iso3200、ポラリエにてノータッチガイド。
90sec x 38枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミングあり。

同じ日の後、オリオン座が登ってきたので少しだけ撮影。

オリオン星雲M42ほか

2023/12/17 21時30分頃から
Nikon D3300(HKIR)+200mmF4(f5.6) iso3200、ポラリエにてノータッチガイド。
90sec x 22枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミングなし。

今年の薪はスロースタート

薪屋さんが怪我!

 いつものように原木を切るシーズン。つまり冬の終わり(2月はじめ)にいつもの薪屋さんに電話をすると、昨シーズンのおわり頃、初夏のあたりに切り倒す際に大怪我をされたとのこと。すぐに用意できないから待って欲しいとの話。体が心配でもあり、まずは養生してくださいと電話を切る。

 とはいえ、5月になっても連絡はないので、状況をしりたくて電話をすると「心配で電話してきたの?」と見透かされた(笑)。もし、お願いできるのであればと要請。量はお任せという話をしてみたところ、2トンを持ってきてもらえた。

5月末に搬入された楢原木 2トン強

 寒い時期ならあまり気にせずチェンソーを回すけれど、すでに初夏。週末とかには作業をせずに少しづつ玉切を始める。

6月中旬。畑作業と同時にチェンソーワーク

 ただ、この量では冬を越すのは難しいため、別の薪を手配することに。森林保全などを手がけるところへ2トンお願いする。ずいぶんと昔、原木をお願いしたことがある所。原木の価格はそれほどではないけれど運送費が結構かかるんだわ〜。

6月下旬。森林保全をする所から広葉樹2トンをお願いした
爆音がするため平日の昼間の短時間だけ作業をすすめる

 ぼちぼち玉切しながら畑作業も。6月も終わり頃になってチェンソーワークも終了。これから斧で薪割りです。薪割りをしていると背後でゴソゴソ音がする。猫でもいるのかな?と振り向くとなんと狸。まだ小さい子狸。人を恐れず逃げもせず。じっとこちらを眺めている。まあ、悪さをする訳でもなかろうとそのまま。知らないうちにどこかへ行ってしまった。

コダヌキがじっとこちらを眺めていた
最後に残るのはなかなか割れない節のあるものなど

 薪割りもお盆前にはなんとか終えることができた〜。

パラボラを内部から見る

 建設中から眺めに行った佐久市の54mパラボラ。完成したのは知っていたけれど、この夏には見学会があるとのことで申し込んでみた。抽選とのことで半分しか期待していなかったけれど当選したらしい(笑)。抽選ではあるけれど大行列。1時間待ちでやっとゲートから入場。しかし内部の撮影は不可だったので終わってから外部だけ。

見上げると大きさがよくわからないけれど50m超あるらしい
オレンジ柵のある所まで登ってきた
送信部5KWとのアンプなどもあったけれど撮影禁止

彗星を撮影!

ハレー彗星に憧れた子ども時代

 子どもの頃、ハレー彗星が話題となりワクワクした記憶はあります。実際、1986年に接近したようですが、当時は天体観測にそれほど夢中になっていたわけでもなく、仕事をしていたこともあり見たという記憶はありません。周期が75年であるため次は2061年。生きていないわ。

 子どもが生まれ、それなりに自然にも興味を持ち始めた頃、経緯台に載せたカセグレン望遠鏡を購入。手動で星を導入するシステムも搭載して、お手軽に星を見る環境にはなったけれど、なかなか仕事も忙しく、子どもらも成長してしまい一緒に遊ぶこともなく、望遠鏡は仕舞い込んでしまった(笑)。

 転職して長野県に住む様になり、夜空がとても綺麗な環境であることに気付き(笑)、遅くに帰宅した際、漆黒とは言わないまでも都会よりは綺麗な夜空を眺めることも増えた。そういえば昔、天体写真を撮りたくて白黒フィルムの増感現像などもしたけれど、結局納得できるような写真にはならなかったなぁ。苦労して撮影しても、現像したらミミズのはった痕のようなものばかり。「天文ガイド」に掲載されるような写真とは程遠く(笑)諦めた頃を思い出す。

 長野に居住するようになった頃はすでにフィルムではなく、デジタルにもなっていたこともあり、手持ちのデジイチを三脚に据えて撮影してみたら。。。あれ、しっかり写るじゃん。ということで、忙しくても星空の綺麗な夜中には三脚を出す始末。その後、ボチボチと機材も揃えつつ、身の程にあった環境にはなってきたかな。数年前に退職し、冬の夜空が綺麗な時には数時間撮影することも。

ZTF彗星(C/2022 E3)

 オリオン星雲とかアンドロメダ星雲をチープな環境でも、そこそこ撮影できるようになり、日蝕や月蝕なども撮影できるようになってきた昨年暮れ。ZTF彗星という変わった名称の彗星が到来するらしい、ということを聞きつけるが、それはしっかりとした赤道儀に大きな望遠鏡を備えた人たちのターゲットだろう、と諦めていた。

 目視できない暗い天体でもあるため、とりあえず目印になりそうなところまで到来した時にでも撮影してみるか、という程度。ちょうど2023/02/14ごろに牡牛座にある一等星アルデバランに再接近。で、とりあえずアルデバランを狙ってみた。

2023年2月15日 午後8時30分頃から30分ほど。
牡牛座アルデバランをターゲットに!
Nikon D3300 + Nikkor 200mmF4(f8)、iso1600、60sec x 20枚のうちの初めの8枚をコンポジット合成(PhotoShop)、ポラリエで追尾。

アルデバラン(中央)とZTF彗星(左・東)

 上記写真は撮影当日、8枚の画像をPhotoShopでコンポジット合成しただけの画像。簡単な処理だけでもそれなりに彗星とわかる映像。生まれてはじめて自分にも撮影できたと驚いている。それなりに青?緑?の核と短いけれども尾がなんとか判別できる。撮影データはもっと多く合計30分ほどある。しかし、彗星は恒星よりもはやく移動しており、20枚のデータを合成すると彗星が伸びてしまう。彗星を固定して合成することもできるらしいが。。。方法が理解できていないので今後、がんばってみる(かも)。

ZTF彗星(上と同じデータを複数枚で画像処理すると彗星もそれらしく見える)

 同じデータをステライメージで処理をしなおして、背景の星を少し消してみると彗星が浮き上がってきた。それらしい姿になり、それなりに満足(笑)。

 そもそもZTF彗星って名称がちょっと変わっている。昔であれば発見者の名前がついている。例えば、日本人が発見した池谷・関彗星とか。で、ググってみる。ZTFというのはパロマー天文台の観測システムZTFに由来するらしい。なるほど。。。

 子どもの頃に憧れていた星空撮影がなんとかできるようになってきた(かも)。