カテゴリー: パソコン・インターネット

Onstepという自動導入システム

ポータブル赤道儀の限界

 これまで長年ポータブル赤道儀ポラリエに望遠レンズを搭載したデジタル一眼レフカメラで星空を撮影してきた。簡単な道具であり、三脚も大型ではあるけれど普通のカメラ用のため、300mm望遠レンズだと1分(60秒)程度の露出が限界。これ以上になるとガイドエラーが増加する。
 まあこれまでは、1分の露出を何回も撮って加算平均をしてきたのだが、もう少し長いレンズとかを使うことも含め、がっちりした赤道儀が欲しかったのと、ポータブル赤道儀の場合、目的とする星雲星団が見えればまったく問題ないのだが、見えない対象をファインダーに導入するのは結構大変。見える星の位置から目測で導入し、仮にシャッターを開いて写してみて、写っていれば画角の中央に(勘で)移動させるという技も必要になる。結構な時間がかかる。
 これらをなんとか改善するには「自動導入システム」というものが必要となる。これまではモーター付きの高価な赤道儀をパソコンにつないで動かすシステムなどはあった。経緯台システムの簡易なものは持っているが経緯台であり、眼視では問題ないが写真撮影は難しい。それを解決してくれるのがOnstepという自作システム。巷では3Dプリンタがたくさん売られている。もちろん、自作したり。キットで作れるものもある。それらの多くは簡単なコンピュータでステッピングモーターをXYZ軸制御するもの。これを活用して、赤緯・赤経をコントロールして見えない天体も導入できるシステムがOnstepという世界中で利用されているGitHubのプロジェクト。

いにしえの赤道儀を落手した上で…

 まずは赤道儀が必要となる。いにしえの赤道儀をオークションで落手。それを利用してOnstepを搭載するのが早道だと考え、ビクセンのGP赤道儀を入手。モーターなどをボチボチ揃え、取り付け方法などを考えながら作ることも検討したが、まずは手っ取り早く動かしてみたいのでアリエクから中華製Onstepもどきを購入した。

Onstepの赤緯モーター部分

 これをコントロールするのはスマホなのだが、iPad用のアプリがいまいちなので、大昔のアンドロイドを出してきて使い始めた(笑)。

北アメリカ星雲 NGC7000

ちょうど夏の星座が出ていたので白鳥座デネブ近くにあるという北アメリカ星雲を狙う。もちろん、見えないのでシステムが探してくれる。とりあえず露出してみるとそれなりに写っていた!

2024/10/01 21:30頃から
Nikon D3300(HKIR)iso3200+ED180mmF2.8f2.8(LPR2フィルタ)
ビクセンGP赤道儀+Onstep、120sec x 10枚、SiriLにて現像処理。
2分の露出でもガイドエラーはほぼなし。長いレンズでも試してみたいね。


さんかく座 M33星雲(トリミングあり)

2024/10/06 21:00頃から
Nikon D3300(HKIR)iso3200+ED180mmF2.8f2.8(LPR2フィルタ)
ビクセンGP赤道儀+Onstep、120sec x 42枚、SiriLにて現像処理。トリミングあり。

ぼちぼちと動かしてみたいと思います。

アマチュア無線局JJ0UZR

WAZ (worked all zone)

中学1年生の時、免許を取得しJR2KDAという無線局を開局した。ただ、大学を卒業し地元を離れることになり(アマチュア無線局はそれぞれの地域別に申請するため)その後は廃局となった。社会人となり転職転居などもあって無線などすっかり忘れていた。50歳後半になり母から実家の無線機が存在することを聞き、とりあえず持ち帰ったものの(すでに古すぎて綺麗な電波を出すのが難しいため)特に何もせず。。。

母が亡くなる前、病床にて昔話を聞きながら無線の話題になった。その時、中学の時のライセンスからステップアップするのも良いかな・・・と感じたこともあり、母の見舞いのついでに上級ライセンスのための勉強を始めた。母の葬儀を終えた後の年末、国家試験があり受験。年明けに合格通知が届く。すでに開局申請などはオンラインでできるようになり、お手軽に開局できた。現在居住する信越エリア(0)のコールサインとしてJJ0UZRを頂く。

すでに5年の更新も終えたJJ0UZR。40年前と大きく異なるのは電話でも電信でもなく、デジタルモード通信という手法による交信をメインにしていること。このデジタルモード通信は数年前から一気に普及しはじめたもの。アメリカのノーベル物理学賞(宇宙物理学)受賞者でアマチュア無線家でもあるプリンストン大学ジョセフテイラー博士(K1JT)が発明したもの。

デジタルモード通信の利点は微弱電波であっても誤りの少ない方法により正確にデータ通信できること。そのため、たった100Wの空中線電力であったとしても短波帯を利用すれば世界中と繋がれる。そのため、我が家の庭に自分で作った簡単なアンテナ(垂直形バーティカル)で北アメリカやヨーロッパ、オーストラリアはもちろん、アフリカや南米、南極大陸も視野に。

いろいろな国やエリアとの交信が増えていくとアワード(賞)がもらえる。世界中に無線家がいるため、いろいろな賞がある。6大陸や100エンティティ(100の国や地域)、全米50州などを制覇した(笑)。先日、カナダ北西部、あまり大きな都市がなさそうなエリアにある無線家との交信を実現し、世界40ゾーンとの交信を完成。

WAZ(worked all zone)という賞のための40ゾーンがこちら↑。アメリカのアマチュア無線雑誌CQ Magazine社が主催する賞。残念ながら雑誌は2023年に廃刊。ただ、賞については継続している。先日、送られてきたのがこちら↓。

ぼちぼち取り組んできたことがいろいろと展開してきたのは面白いね。

EGBridgeが...

EGBridgeが無くなる!

EGBridgeと聞いてピンときた人はMac通!。なにを隠そう薪割人は、社会人となり、家庭を築き、子どもを授かった後、初めて自分の稼いだお金で購入したマシンがApple ComputerのMacintoshSE(20MB HDD, 2MB RAM)というもの。ハードディスクもメモリも単位がメガバイト(MB)というのが時代を感じる。当時はハードディスクが入っている!ってのも3.5inchFDD!ってのも新しいものだったのだから。(今年二十歳になる長男がまだ小さかったので、もう20年近く昔の話。)

その当時、Macintoshという小さなオールインワンのデスクトップマシンはとても高価であり高嶺の花。それを清水の舞台から飛び降りるような覚悟で購入したこのマシンについて来たのがEGBridgeという名の仮名漢字変換のためのFEP(今ではIMEというのかな)。そして、EG Wordというワープロソフト。
この製品を24年前に販売を開始したエルゴソフトがパッケージソフトから撤退するというニュースがITMediaのニュースから流れて来た。

昔はOS(基本ソフト)は日本語化されていなかった。日本語を表示させたり、日本語を入力させるためには、なんらかのソフトを別に備えなければならなかった。そのため、FEPにしてもワープロソフトにしても、いろいろな会社が様々な特色のあるソフトを世の中に出していた。でも、最近のOSは多言語化され、自由度も完成度も高い仮名漢字変換ソフトが最初から備わっている。そのため、ちょっと前であれば、「ことえり」(MacOSの漢字Talkに標準で付いてきた仮名漢字変換ソフト)が使いにくいから、EGBridgeを新たに導入したりしたものであるが、最近ではそれもしなくて良くなった。

昔のMacはユーザーの嗜好や趣味などによって多様な環境が作られた事もあり、他人のMacはとても使いにくいものであり、自分のMacに愛着を持っていたものである。しかし、このところのMacはデスクトップなど僅かな違いがある程度であり、他人のマシンであってもそれほど使いにくいと感じることはないように思う。マイマシンへの愛着も薄れてしまうような気もする。買って来てすぐに使えるという利便性はあるものの、やはり自分のマシンを作り上げて行くという過程が無くなり、必要なアプリケーションソフトを導入し、InternetやMailの環境を設定すればそれで良くなってしまう。

オリジナリティ、その人らしさ、というものは大切にしたい。マシンの環境であっても、なにかその違いというものは残してほしいと思うのは私だけなのだろうか。。。

しかし、MacontoshもWindows化してしまい、昔のようなワクワクするようなソフトや機能が無くなったのもなんだか寂しいな。

インターネット通販!

日本では通販を利用する場合、配送に掛かる日数はあまり気にしません。離島以外はほぼ翌日配送が基本だし。

私も日頃からア○ゾンを活用して、必要な書籍やらCDやらを購入していました。もちろん、配送費用がかからないように抱き合わせで購入することが多かったと思います。

こちらでは車を持たない生活なので、例えばプリンタのような大物をどこかに買いに行くということがなかなか難しいです。そのため、A○azonを検索してみると、町のPCショップよりも安く、しかも配送無料の選択肢もあるんですね。

某C社の複合インクジェットを注文しました。もちろん、配送料が掛からない選択肢です。しかし、メールで「配送しました」という連絡があってからなかなか着きません。今日、帰宅したらようやく到着していました。

こんな具合にアメリカを横断してきたようです(以下参照)。土日は止まっていたようですが、まあまあ優秀かな。しかし、注意しなければならないのは、品物によっては、ハワイとアラスカは配送しません、というものがあるんです。ハワイは離島扱いなんですね。。。しかも、箱が結構ぼろぼろです。日本とは扱いも違うようです。

28 03:17:00 PM     HONOLULU HI US     Delivered
28 08:32:00 AM     HONOLULU HI US     Out for delivery
28 03:02:00 AM     HONOLULU HI US     Arrival Scan
28 03:00:00 AM     HONOLULU HI US     Departure Scan
27 10:00:00 PM     HONOLULU HI US     Arrival Scan
27 07:35:00 PM     ONTARIO CA US      Departure Scan
27 03:44:00 AM     ONTARIO CA US      Arrival Scan
27 02:55:00 AM     DALLAS/FT. WORTH A/P TX US     Departure Scan
24 10:00:00 PM     DALLAS/FT. WORTH A/P TX US     Arrival Scan
24 09:30:00 PM     DALLAS TX US     Departure Scan
24 07:35:00 PM     DALLAS TX US     Shipment picked up from seller’s facility
24 06:48:40 PM     US     Carrier notified to pick up package

これで、なんとか印刷したり、スキャンしたり、コピーしたりすることができるようになりました。