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アマチュア無線の業務日誌(ログ)

ARRLのLoTW(Logbook of The World)

アマチュア無線家のアメリカ代表組織 American Radio Relay League (ARRL、アメリカ無線中継連盟)には無線の業務日誌、つまり交信記録をネットワークを介して収集(無線家個人が情報を提供)し、交信記録のマッチングを検証することでDXCCなどのアワードを認定するシステムがあります。このオンライン業務日誌(ログ)はLoTW(Logbook of The World)と呼ばれ、2003年から運用を始め2004年からアワードと連動させて運用されているようです。

もちろん、インターネットを介したシステムであり、アメリカ以外にも大変多くの無線家が利用しています。そのデータはARRLのみならず別の団体が授与するアワード(賞)にも活用されはじめています。

WIA(The Wireless Institute of Australia)

オーストラリアアマチュア無線家の連盟(WIA, The Wireless Institute of Australia)が授与するアワードすべての処理をオンライン化し、ARRLが生み出したログデータを活用していることを知りました。このシステムを利用しWorked All VK Call Areas – HFというアワードの申請を試みましたので、その経過を記録したいと思います。

WIA Online Systemへの登録

オンラインシステムを利用するには登録をする必要があります。もちろん、利用するだけであれば無料ですので、まずは申請をしてみます。申請方法はオンラインシステムのログイン画面に記載があります。

WIA online systremのログイン画面

オーストラリア国民以外の場合、2つの方法により参加が認められます。(1)アマチュア無線のライセンス(アマチュア無線局の免許状かな?)の写しをWIAアワードマネージャーに郵送する、(2)LoTW証明書(.tq8)をWIAメールで送信する。.tq8はARRLのLoTWシステムアプリケーションTQSLにより、ログデータを証明付圧縮データにしたものです。これらのいづれかにより申請者がコールサインの所有者であることを証明します。

WIA online systremの登録画面

ARRLのTQSLについては他のwebなどをご参照ください。1つの交信記録でよい、と繰り返し記載があります。大量のデータを送ってしまう方が多いようです(笑)。私の場合、直近のVK(オーストラリア局)1局のみの交信記録をTQSLにより.tq8を作成し、メール送信しました。オーストラリアは日本との時差はほとんどないので午前中に送信すると午後には利用許可が下りていました。

実際にアワードを申請するためにはWIAに入会するか、国際メンバーとして年間利用料($AU 30)を支払う必要がありますが、利用の可否などを検討するためであれば利用登録だけで良さそうです。

Worked All VKアワード申請に必要なADIFデータ

めでたくオンラインアワードシステムにログインできましたら、内容をしっかりと把握しておきましょう。オンラインによるアワード申請のためにはADIF logデータをアップロードする必要があります。オンラインシステムに明記されているように、アップロードに必要なADIFデータとして最低限必要な項目として、CALL, DXCC, QSO_DATE, TIME_ON, BAND, MODE, RST_SENTとなっています。

私も含めて日本の多くの無線家はTurbo Ham Log(ハムログ)というソフトを利用していると思います。このハムログもログデータをADIFとして出力することができますが、最低限必要となる項目のうちDXCCがありません。そのため、ハムログのADIFをアップロードしてもエラーとなります(経験済み)。

WIA online systremのADIFファイルアップロード画面

次に試したのは、本家ARRLのLoTWから自分自身のログデータをADIFとしてダウンロードできるため、それを実行してみます。とりあえず、VKとの交信のもっとも古い時期(2019)からのデータをダウンロードしてみようと以下のように入力してみました。コールサインJJ0UZRは私自身のものですから、試される場合はご自身のコールサインを入力してくださいね。

ARRL LoTWのデータダウンロード画面

その中のVKだけを(ADIF Masterというソフトを利用して)抽出してみました。しかしながら、本家ADIFデータにはRST_SENTの項目がありません。ここでもエラーとなり、アップロードできませんでした。

マージする良い方法が見つからないため、とりあえず手入力という方法です。VKだけのデータであれば、RST_SENTよりはDXCCの方が簡単に入力できるためハムログのADIFデータをADIF MasterでDXCCの項目を作り、VK本土はすべて同じであるためコピペ、南極大陸など大陸以外は数も少ないので、それぞれを手入力。そのADIFを圧縮した後、アップロード!!!  おお、読み込んでくれました。

ただ、単にアップロードされただけであり、そのデータが確認(照合)された訳ではありません。ログデータをARRLやeQSL.ccなどでの照合を経て確認されなければなりません。

WIA online systremのデータ照合画面

これらもオンラインで実行したいと考え、試行錯誤の結果、LoTWからのお墨付きを頂くことが今回の全VKアワードには必要と考え、LoTWでデータ照合を実行する方法で処理をしてみました(VK0など希少価値のある局との交信記録がどこで照合可能なのかが重要!)。

この段階で試行錯誤の連続でした。WIAの担当Graham Alstonさん(VK3GA)には大変お世話になりました。何回ものメールのやりとりから無事にLoTWからの照合を得ることができました。

TurboHamLogによるADIに足りない項目

ADIファイルをいろいろと加工するためにADIF Masterというソフトを利用しました。
ハムログから生成されたADIファイルをADIF Masterにより加工処理するということになります。ハムログにより生成されたADIファイルに足りない項目は

<LOTW_QSL_RCVD>

この1項目です。この項目をADIF Masterにより追加し、交信記録それぞれに

“<LOTW_QSL_RCVD:1>Y”

を追加するだけです。そのデータをWIAにアップロードした結果が、上記スクリーンショットの画面下になります。

LOTW欄をみるとVerifiedが234となっています。また、clublogを利用しているためDXCC欄はVerifiedが346となっており、Paperは(紙QSLカードのチェックが全くないため)Not Verifiedが234となっています。

これで照合が完成したため、以下のようにアワードの申請画面となりました。

WIA online systremの照合結果

そして、希望する「Digital」をクリックすれば

WIA online systremのアワード申請状況

と受付終了となりました。

めでたし、めでたし。

2024年は元日から揺れた

 元日夕方、信州も揺れました。長周期振動という感じ。石川県能登地方は大きな被害となり、なかなか困難な状況のようです。阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震と被害の大きな地震があったが、本当にこれらの教訓は生かされているのだろうか。
 コロナ禍が長引く中、ウクライナやガザ地区での戦闘行為が激化し、世界的にも何か歯車が噛み合わないような状況になり、日本も同様、政府ってこんなにガラクタなのかと呆れる日が増えています。困ったものです。

正月の飾り付け

バラ星雲NGC2237,2238,2239

 2024/1/4 22時20分頃から
Nikon D3300(HKIR)+ED180mmF2.8(f4) 、iso1600、ポラリエにてノータッチガイド。
60sec x 15枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミング。

 拡大するとわかりますが薔薇星雲の中央やや左下から右上へを横切る僅かな光線があります。後から調べたらISSの様でした。凄いタイミング👍
 寒かった。途中でカメラのバッテリーがあがってしまい、予定枚数の撮影ができなかったし、終了時には機材の多くが霜だらけに。レンズには霜除ヒーターをつけてあるけれど、ファインダーにはなく、真っ白になっていました。

冬の代表オリオン座の星雲

 オリオン座は明るい星が多く、形も覚えやすい。オリオンのベルトが三ッ星で、その東側(左側)にいくつかの星雲があります。1/11は綺麗な夜空だったので庭で撮影。寒かったけれど良い写真が撮れました。

オリオン座三ッ星の馬頭星雲(IC434)と燃える木星雲(NGC2024)

2024/1/11 20時50分頃から
Nikon D3300(HKIR)+ED180mmF2.8(f2.8)、iso3200,、ポラリエにてノータッチガイド。
30sec x 53枚をステライメージ9でコンポジット合成し、調整。トリミング。

今年の薪はスロースタート

薪屋さんが怪我!

 いつものように原木を切るシーズン。つまり冬の終わり(2月はじめ)にいつもの薪屋さんに電話をすると、昨シーズンのおわり頃、初夏のあたりに切り倒す際に大怪我をされたとのこと。すぐに用意できないから待って欲しいとの話。体が心配でもあり、まずは養生してくださいと電話を切る。

 とはいえ、5月になっても連絡はないので、状況をしりたくて電話をすると「心配で電話してきたの?」と見透かされた(笑)。もし、お願いできるのであればと要請。量はお任せという話をしてみたところ、2トンを持ってきてもらえた。

5月末に搬入された楢原木 2トン強

 寒い時期ならあまり気にせずチェンソーを回すけれど、すでに初夏。週末とかには作業をせずに少しづつ玉切を始める。

6月中旬。畑作業と同時にチェンソーワーク

 ただ、この量では冬を越すのは難しいため、別の薪を手配することに。森林保全などを手がけるところへ2トンお願いする。ずいぶんと昔、原木をお願いしたことがある所。原木の価格はそれほどではないけれど運送費が結構かかるんだわ〜。

6月下旬。森林保全をする所から広葉樹2トンをお願いした
爆音がするため平日の昼間の短時間だけ作業をすすめる

 ぼちぼち玉切しながら畑作業も。6月も終わり頃になってチェンソーワークも終了。これから斧で薪割りです。薪割りをしていると背後でゴソゴソ音がする。猫でもいるのかな?と振り向くとなんと狸。まだ小さい子狸。人を恐れず逃げもせず。じっとこちらを眺めている。まあ、悪さをする訳でもなかろうとそのまま。知らないうちにどこかへ行ってしまった。

コダヌキがじっとこちらを眺めていた
最後に残るのはなかなか割れない節のあるものなど

 薪割りもお盆前にはなんとか終えることができた〜。

パラボラを内部から見る

 建設中から眺めに行った佐久市の54mパラボラ。完成したのは知っていたけれど、この夏には見学会があるとのことで申し込んでみた。抽選とのことで半分しか期待していなかったけれど当選したらしい(笑)。抽選ではあるけれど大行列。1時間待ちでやっとゲートから入場。しかし内部の撮影は不可だったので終わってから外部だけ。

見上げると大きさがよくわからないけれど50m超あるらしい
オレンジ柵のある所まで登ってきた
送信部5KWとのアンプなどもあったけれど撮影禁止

我が家(庭)に侵入者!(笑)

 庭の畑を荒らす侵入者がいることは以前から感じていました。カラスとかモグラ、スズメ、猫、さらには空を優雅に舞うトンビ。それらは人様の前を通り過ぎていくため、見つけるのは容易です。

 畑の肥料にもなるかなと庭に穴をほり、生ゴミを捨てはじめたのですが、埋まっている古いゴミ穴を掘り起こす輩が現れはじめました。穴を掘るだけであればモグラと変わらないのですが、ゴミを散らかしていくのは困ったものです。ただし、なかなか現場を押さえることができないため、掘られた状況などからカラスやモグラではなくもう少し大きな猫とか犬なのかしら?と。

 そこで実際に現場を押さえるべくお手軽な暗視カメラを密林から入手。そして設置。最初は何もわからず24時間の状況を見ていましたがカラスや鳩が降り立ちネゴが通り過ぎ、自分やカミさんが映り込んだりする映像ばかり。。。(笑)

 夜間限定に、またそれなりに鬱蒼としたゴミ穴周辺にカメラを設置すると。。。今までは見たことのない「キツネ」「たぬき」「ハクビシン」「アナグマ」が写り込んでいました。日中には気づかない動物が自宅周辺を縄張りにしている様子がわかりました。

雪の中、ゴミ穴周辺を動き回るたぬき2匹
2022/02/16 深夜3時にたぬき2匹(降雪中)
すでに明るい明け方、ネットで塞がれたゴミ穴を通過するキツネ1匹
2022/06/11 すでに明るい午前5時にキツネ1匹

 夜間は暗視カメラのためなんらかの動物をキャッチすると赤外線ライトが点灯し、設定された時間(現在は2分間)録画されます。2枚めのように明るい状況であればカラーで録画されます。
 赤外線であっても動物たちはカメラを見つめていることから、人には見えない赤外線を彼らは認識するのでしょうね。私が星空観望をする際に映り込むことはあるのですが(笑)、赤外線ライトを認識できませんでした。

春になれば2

 「春になれば」の1週間後の庭です。

1週間前に咲き始めたキクモモ(中央)からやや遅れてハナミズキ(左)も
芝桜も花の面積が膨大に
ドウダンツツジも見頃に

 以上は4月23日の我が家の庭の花々です。
 そしてゴールデンウィーク(私たち夫婦はすでにサンデー毎日ではありますが(笑))になるとソトメシ(外食ではない(笑)、庭飯=バーベキュー)、来シーズン用の薪の準備などとなります。薪は今シーズンの余ったものを小割にするところから始めます。まあ、身体の暖機運転というようなところですか。

炭に火をつけ、暖をとりながら(夕方になるとまだ寒いです)
手始めに今シーズン用の余った薪を小割にしていきます

 連休が過ぎるとさらに花もかわってきますね。

すずらんが咲き始めました
姫ライラックがいい香りを放っています
大手毬の白い花が満開に

 2022年5月8日の花々でした。
 まあ、天気が良いと屋外作業の割合も増えますね。今年は無線のアンテナを作ってみようとごそごそと作業を始めました。昨年のうちにアルミパイプを仕入れ、屋内での加工はほぼ終わり。なんとか立てるところまで準備が整いました。
 21MHz(15mバンド)の1/4λ(長さ3.5mのアルミパイプ)グランドプレーンです。これからぼちぼちと調整を始めます。

5mの鉄パイプを立て、その上にアルミパイプで作った垂直アンテナ