カテゴリー: 文化・芸術

Minneapolis Institute of Arts

今日10月20日土曜は天気も良く、予定どおり会議ではなく、観光(?)に出かけることにした。
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(ホテル客室からの朝日をバックにしたホテルの陰↑)

行き先はミネアポリスのダウンタウンにあるMinneapolis Institute of Arts(ミネアポリス美術館)

おっちょこちょいの私、いつものように勘違いや思い込みですんなりと事は進まなかったのは言うまでもない。当初、ホテルの近くから路線バスを乗り継いで美術館まで行くつもりで朝の9時にバス停に行く。
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しかし、2時間!近く待っても来ない(我ながら、よくぞそこまで我慢したと思うが、周りの紅葉を撮影したりとやる事もあったけど)。
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これは何かおかしいと思い、経路を変更することにして、一旦ホテルに戻り、ネットで検索して、世界最大のショッピングモールと言われるモールオブアメリカからライトレール(路面電車)でダウンタウンまで行くことにする。モールまでは11時半にホテルのシャトルが出るということが判っていたので、なんとかその時間までに経路を確認して玄関に。

しかし、今日が最終日ということもあり、一足早く帰宅をするための参加者で空港行きシャトルが大行列!これはちょっとまずいなと思いベルボーイのおじさんに遠慮がちに「モールまでのシャトルは時間通り?」って聞いたら、結構な剣幕で「いつ出るかわらない。空港行きが優先だんだよ」という回答。

それを横で聞いていたモールへ行きたい家族連れが「え!」っていう感じになったので、タクシーに乗り合わせて行きませんかという事に。ミニバンに子どもも含めて8人が乗る。タクシーはあっという間に到着し、そのままモールへ急行。

モールは公共交通機関の拠点になっているため、バスやライトレールの発着やホテルシャトルでにぎわっている。ライトレールの駅で6時間バスもライトレールも乗りたい放題のパス($3)を自販機で購入して、ライトレールに乗り込む。
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(写真はフランクリン駅に設置してある自販機)

このライトレールの自販機が曲者らしく、多くの利用者が立ち往生していたので、大行列ができていた。現金やクレジットカードを先に入れてしまうと入力を受け付けないような仕組みのようで、先にボタンを操作しないといけないらしい。ヒューマンインタフェースの悪い例かも。。。
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外は紅葉した樹木があり、北アメリカの秋を満喫しながらダウンタウンに向かう。ライトレールはもちろんプラットフォームと車内はフラットであり、乳母車でも自転車でも車いすでも問題なく乗れる。自転車を立て掛ける!ラックもあった。残念ながら車いすユーザーは居なかったが。。。
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乗降口の上の路線図。

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椅子はモダンなデザイン。クッション性もあり、快適に過ごせる感じ。

バスに乗り換えるフランクリン駅に到着。
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下車して(改札も検札も無し!)、道路へ下りる階段を下るとすぐに乗り替えるためのルート2のバスが到着。そのまま、なんとか美術館の近くのバス停で下車。まあ、1ブロックだけ早めに降りてしまったのはご愛嬌。一旦、事がうまく運び出すとそれなりに進むこともいつもの事。まあ、出だしにちょっとだけ、つまづいただけだ、と考えることにした。(いつものように楽天的!)

カリフォルニアとも、ハワイとも、もちろん日本とも違う「アメリカ東海岸的?」な建物と秋の風景を見ながら3ブロックほど歩いていく。
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目的のミネアポリス美術館が威風堂々と建っていた。
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ネットで確認しておいたので外見で理解できた。しかも、その隣の公園がまたきれいな樹木とベンチなどがあり、マッチしているんだなぁ。

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(この写真は帰り際、綺麗なお姉さんに撮ってもらう)
ゲートから中に入るとインフォメーションがあり、入場料もなにも書いていないので、料金を聞くとFreeということ。アメリカでも有数のコレクションの多い美術館らしいけど、無料とは恐れ入った。3階建てでも床面積はかなり大きい。とても、半日で見て回れないし、中で迷子になりそうなほど迷路状態だったので、とりあえず3階だけを集中して見る。

大好きなモジリアーニの絵画と彫刻があった。
たいていの美術館では、どれか一つをじっくり観ることにしている。今回はこのモジリアーニの彫刻(女性の頭部)。後ろからもしっかりと眺めてきた。絵画だけではなく、アメリカ現代アートとして自動車や家具などもあってかなり多様。イタリアの古い絵や王様の肖像画、エッチングなどをしっかりと見て階下へ。

2階と3階の間にカフェがあり、遅めの昼食を摂ることにした。グリルドチキンのサンドイッチとコーヒー。階下が見下ろせるテーブルについて、暖かいコーヒーを飲む。チキンのサンドイッチをほおばり、屋外を見ると緑の中に黄色が混じり、秋だなぁと感傷にふける。ハワイには無い、なんとなく懐かしいけど、厳しい冬を前にした寂しさも感じた。
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(この写真は館内の窓から美術館に面した家並みを撮影)

2階のエジプトやインド、地中海、そして中国、日本などのアジアはざっと駆け足で見渡してきた。しかし、中国などの王宮?の内装がそのまま再現された部屋や、日本の茶室が部屋の中に作られていたり、建築様式についてもかなりのコレクションがある。とても、1日では見ることができないほど多様で広い。まあ、パリのルーブル美術館の小型版という感じもあるけど、ルーブルよりもかなり幅が多彩である。

あまり、遅くなると6時間の無料パスが使えなくなるので、3時前には美術館から外へ。そして、1ブロックとなりに大きな尖塔のある教会があったので寄り道する。
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その周りの家なみもアメリカ東海岸のような印象(行ったことないんだけど。。。)を強く感じた。

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ハロウィーンの飾りがしてある家もあった。これまでハロウィーンのためにかぼちゃを作ってきたけれど、今年は作らなかったなぁと。。。日本では手に入りにくいのでなんとか来年は作ろうと思った。

そして、モールまでは来た経路を逆に帰ってきた。モールからホテルへのシャトルに乗るにはまだ時間があったし、朝来なかったバスに乗ってやろうと路線バスに乗ることにした。案の定、待っていたバス停とは違ったところで降りた。経路が違うのかもしれないけど、もし次に来ることがあれば注意しておこうと思った。

今日の半日ツアーはそれなりに有意義だったと思う。明日は、空路ハワイに戻る。北部アメリカの秋をしっかりと記憶に留めておこうと思った。

天気が良かった証拠の夕焼け!
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ホテル客室19階からの夕暮れの景色。朝と同じ位置。

(写真は後から貼り込みました)

Artな時間

昨日(10/3水曜)、収蔵品五万点以上と言われる総合美術館のホノルル美術館(Honolulu Academy of Arts)に行ってきました。(リンク先は美術館のオリジナルwebページです。そこには収蔵品もいくつか掲載されています)

なぜ、わざわざ平日に?という理由は「毎月第1水曜は無料」!ということなのです。通常は$10の入館料が掛かります。そのためこんな日はさぞかし混んでいるのではと思って行ってみたのですが、さすがに平日だけあってか、小学生のツアーが数件ある程度。しっかりとエアコンも効いているので、普通に落ち着いて見ることができました。(バスを乗り換えると正面まで行けるのですが、$2をケチり乗り換えずに15分歩きました)

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正面ゲート。さすがに収蔵品を撮影することはできないので、絵はがきをいくつか買ってきました。(それをスキャンして公開するのもやはり問題があるので、想像してください!)

洋の東西を問わず、世界中のあらゆるジャンルに渡っていました。建物の左側(西側)が主にアジア、右側(東側)が西洋やアメリカ美術というすみ分けのようです。

私はまずはなじみのある東洋から。中国美術のエリアにある観音さまは日本でもなじみのあるお顔立ち。その前には腰掛けもあったので、しばしにらめっこをしていました。その向こう側は韓国美術。着物や青磁、家具類もあり、漢方らしき薬棚の綺麗なものがありました。日本美術は、書や巻物から浮世絵、棟方志功の版画、刀、鎧兜などかなり多様です。さらに奥へ進むとインド。像の顔の神様の像など彫像や彫塑が多かったようです。東南アジアでは家?の門や柱の部分に彫刻が施してあるものなど。アジア関係で興味をもったのは、どのようにして美術が伝来していったかという東洋美術史的な解説が随所にありました。日本の美術館ではなかなか見かけない内容でした。

そして、右手に回り込むと(建物はいくつかの中庭と回廊によって繋がっています)カフェやショップがあり、さらに進むと、地中海からイスラム美術。2階にはアメリカや太平洋などの美術品、絵画などが収蔵されていました。

回廊の途中にある中庭にもそれぞれ特色が施されてありました。途中、ボランティアによるガイド(無料)にも遭遇しました。少しお邪魔をして聞いてみると、対象が小学生であれば、絵の縦置き/横置きの説明や、透視法など基本的なところから説明をしていました。

アメリカの美術館、博物館、科学館、水族館などでは、ボランティアによる教育的なガイドが一般的に実施されています。「教育」に対する哲学がしっかりと根付いていることがよくわかります。もちろん、日本でも時々動物園などにおいてガイドツアーがありますが、単なる動物の説明だけではなく、「生態学」「進化論」などを易しく説明するという子どもの教育にまで踏み込んでいる所は少ないのではないかと思います。

あなどるなかれ亜米利加の幅広い教育

"The Bus" Route
(1) E.Manoa Rd + Huapala St.
    <No.6>
(2) S.King St + Keeaumoku St.
    and by walk…  (or catch No.2)

アメリカ唯一の宮殿

アメリカに宮殿なんてあるわけないと思い込んでいる人は多いと思います。だって、アメリカの歴史には王様なんていませんから。。。

でも、アメリカでもっとも新しい50番目の州(1959年)であるハワイにはその昔、王様がいた。18世紀末にそれまで3つの王国に分離していたハワイを(西欧から渡来した武器によって)統一したのがカメハメハ一世(大王)。1840年には憲法を発布して立憲君主制となるが、その数年後にはイギリスとフランスが領有権を主張する。
19世紀末にはカラカウア王が来日し、明治天皇と会見している。すでに、それ以前から日本からの移民がハワイに移住している。

しかし、それから数年後、米国人農場主などがクーデターを起こし、王制を打倒し臨時政府を樹立したのが1893年。1895年1月、リリウオカラニ女王が廃位となりハワイ王国滅亡となる。

で、能書きはこれまで。つまり、王様が居て、その住まいが王宮なのだから、宮殿がある。

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イオラニ宮殿(Iolani Palace)正面

正面直下から見上げると
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頭上にたなびくのはハワイ州旗(=ハワイ王国の国旗)である。大英帝国でもないのにユニオンジャック(イギリスの国旗)が刷り込まれている。理由は多説あり。

正面から振り返ってみると
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大きな木(この木、なんの木、きになる木...)

さらにこんな木もある。(ロードオブザリングに出てくる「話せて歩ける木」のようだ。名前を忘れた。。。)
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写真では解りづらいがものすごく大きい。
(デジカメでは入りきらず上下に2分割して後から合成)

下から見上げると太陽も隠れる。
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根なのか枝なのか。。。下がっている。途中迄のもあるし、地面にまで到達しているのもある。。。途中迄のものが枝。地面に達しているのが根?
(植物学者さま、教えてください!)

ゲートにはこんなプレートがありました。
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"The Bus" Route
(1) E.Manoa Rd + Huapala St.
    <No.6>
(2) Queen St + Punchbowl St.
    by walk few min.

バッバガンプの色が変わるグラス

日本にもある(らしい?)エビ料理の店「バッバガンプ」はもちろんHIにもありました。
映画「フォレストガンプ」に出てくるエビ料理の店を現実にしてしまったというもの。そのため、Calにはフォレストガンプにゆかりのあるものが陳列してありました。

9年前にCalに滞在中、何度か食事をしに出かけたことを思い出しながら注文したのですが、なかなか当時注文したものには行き着きません。

そして、思わず撮影してしまったのが、コレ。ドリンク(for Kids)のグラスの底が虹色に光るんです。

もちろん、これは「お持ち帰り」できるのですが、そのままではベトベトになるため、入り口脇の売店でレシートを見せると新品をくれます。つまり、グラスの値段も含まれたというドリンクなのでした。

(動画が貼れるという機能のチェックを兼ねています。あしからず。。。)