投稿者: firewood

スローライフに憧れる準スローライフ実践者

徒歩通勤の楽しみNo.2

木製電柱の続きです。電柱そのものではなく、架線と街路樹の関係について考えてみましょう。

通勤ではもちろん歩道を歩きます。その歩道の多くは、そこに面した家の人が管理をしているようです。綺麗に整備された芝生の歩道です。中には花壇まで作っている歩道もあります(もちろん、雑草が膝まで伸びている歩道もありますが。。。)
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さて、この写真のどこに目がいきますか?
黄色い横断歩道の標識に目を奪われてしまいますが、手前の電柱とその次の電柱の間には街路樹があります。でも、ちょっと異様な形態をしているとは思いませんか?

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近づいてみると、枝が電線を避けてくれています。しかし、ディズニーやロードオブザリングではないので、木の方から避けてくれる訳ではないと思うのですが。。。

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さらに、強風が吹いているかのような形態の木もあります。でも、とても穏やかな天気の朝の写真なのですけどね。。。

街路樹と電柱や電線は、日本でも結構交差していることがありますが、このように街路樹の形態を変えてまで共存させることは日本ではしないように思います。たぶん、道路を管理する役所か、電線を管理している電力会社が、大きくなる前に切り倒してしまうのではないでしょうか。台風などで倒木があれば、電線を切断してしまい、停電!ということになるのを避けるためなのでしょうけど。。。

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もう少し我が仮の住いに近いところには、こんなに大きな木が(車の大きさと比較すれば解る通り、かなり大きいです)道路を超えて、トンネルのように枝を伸ばしています。しかし、器用にも電線を避けてくれているのですよね。道路を横断し、反対側は民家に侵入している。。。

しかし、樹齢は何年ぐらいなのでしょうか。。。こんなに大きな木。もしかしたら王様がこの下を通った事があるのかもしれません。

アメリカ唯一の宮殿

アメリカに宮殿なんてあるわけないと思い込んでいる人は多いと思います。だって、アメリカの歴史には王様なんていませんから。。。

でも、アメリカでもっとも新しい50番目の州(1959年)であるハワイにはその昔、王様がいた。18世紀末にそれまで3つの王国に分離していたハワイを(西欧から渡来した武器によって)統一したのがカメハメハ一世(大王)。1840年には憲法を発布して立憲君主制となるが、その数年後にはイギリスとフランスが領有権を主張する。
19世紀末にはカラカウア王が来日し、明治天皇と会見している。すでに、それ以前から日本からの移民がハワイに移住している。

しかし、それから数年後、米国人農場主などがクーデターを起こし、王制を打倒し臨時政府を樹立したのが1893年。1895年1月、リリウオカラニ女王が廃位となりハワイ王国滅亡となる。

で、能書きはこれまで。つまり、王様が居て、その住まいが王宮なのだから、宮殿がある。

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イオラニ宮殿(Iolani Palace)正面

正面直下から見上げると
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頭上にたなびくのはハワイ州旗(=ハワイ王国の国旗)である。大英帝国でもないのにユニオンジャック(イギリスの国旗)が刷り込まれている。理由は多説あり。

正面から振り返ってみると
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大きな木(この木、なんの木、きになる木...)

さらにこんな木もある。(ロードオブザリングに出てくる「話せて歩ける木」のようだ。名前を忘れた。。。)
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写真では解りづらいがものすごく大きい。
(デジカメでは入りきらず上下に2分割して後から合成)

下から見上げると太陽も隠れる。
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根なのか枝なのか。。。下がっている。途中迄のもあるし、地面にまで到達しているのもある。。。途中迄のものが枝。地面に達しているのが根?
(植物学者さま、教えてください!)

ゲートにはこんなプレートがありました。
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"The Bus" Route
(1) E.Manoa Rd + Huapala St.
    <No.6>
(2) Queen St + Punchbowl St.
    by walk few min.

徒歩通勤の楽しみNo.1

毎日、炎天下を30分もかけて徒歩通勤している。

現地人に言わせるとクレージーな日本人だ、ということになるのだが、結構楽しみも多いのだ。

日本では見かけない物や新たな発見があったりする。車で通勤してしまうと見過ごしてしまうことも多いのではないだろうか。もちろん脇見運転は問題なのだし。

こちらに来てすぐに発見したのがこれ。
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木製の電柱に大きな変圧器。

日本ではすでに見かけないような古めかしい電柱ばかりなのである。日本ではすでに見慣れてしまったコンクリート製の電柱など見かけない。その電柱の上には必ずといって良いほど大きな変圧器がある。専門用語?では柱上トランス。中には冷却オイルが満ちたトランスが封入されていて、数百ボルトの電圧を117ボルト(日本の場合には100ボルト)に下げる。交流は電圧を高くすることで効率よく送電できるからなのだが。。。

電柱に限らず、道路なども同様。アスファルトに穴が開いたらそこを埋める。そのため、フリーウェイだろうが一般道だろうが、工事の痕が沢山あり、そのつなぎ目がまた不快な振動を与えたり、水がたまり、さらに陥没するのだが。。。

インフラの多くが、日本との考え方の違いから、同上のような状況にある。つまり、壊れたら修理すれば良い。道路も穴があいたら、そこを埋めれば良い。ハリケーンで送電線が切断されたらそこを繋げば良い。古くても使えているのであればわざわざ取り替える必要はない。古い物と新しい物が混在しても技術のある人材を確保できればそれでよし。というのがアメリカ。
道路は陥没する前に、ある区間を全面的に舗装し直す。電線も切断する前に張り直す。システムも全面的に新しいものに置き換える。古い物と新しい物を混在させると補修する人の手当も研修も大変だから、全面的に新しいものに置き換えて、それを修理できる人員のみを雇用する。というのが日本。

もっとスローに生きたいな、と考えるのであればアメリカなのかもしれない。。。でも、そうと言い切れない面も多々あるのがアメリカ。

続 トランスフォーマ

静止画ではその素早さがわからないので撮影しました。

今朝、朝8時45分からミーティングがあるため、家を8時過ぎには出ないと間に合わない。。。ということで早起きしました。そのついでに7時過ぎにくる清掃さを待ち伏せしてゲット!

ハワイに対する日本人のイメージ

ハワイと言えば

昔は...新婚旅行の行き先

今は...セカンドライフの地

と、答えるのが多くの日本人かもしれない。

私も含めて、多くの日本人はハワイ=南国の楽園、だと信じている。もちろん、それは間違いではないのだが、いくらか誤解している部分も多いのではないだろうか。。。

 

以下、数週間の滞在の中で気がついた点、気になった事項について、書いてみたい。もちろん、私の住んでいるオアフ島のしかもマノア(山側)での生活が中心となるので、一般的なものではなく、単なる個人的なもの。

まず、ハワイは日本でいうところの沖縄と似ている。つまり、軍事基地の島。要塞。極東をにらんだ軍事拠点。そのため、住民の仕事の多くも軍関係や、その下請けなどの仕事が多いそうだ。ホノルル国際空港に降り立つと良くわかる。戦略爆撃機などが所狭しと駐機している。

ハワイ州は全般的には雨
が少なく、草地も枯れているところが多く見られる。しかし、私の住んでいるオアフ島のマノ
アという所は、ワイキキビーチから吹く海風が、背後の山により上昇し、雲が発生し
ほぼ毎日のように雨が降る。そのため、緑が豊かで、風景もどことなく日本の田舎的に見える。
また、その山を超えた先の町(カネオヘ、カイルアという地域)も同様に雨が多く、
密林のような地域が広がっている。そのため、映画「ジュラシックパーク」などの
恐竜が出てくる場所としての撮影ポイントでもある。

ワイキキは、現在もなお40階を超すようなコンドミニアムの
建設ラッシュ。他の島(自然を楽しむ観光地)とは大きく異なっているようだ。
投機/投資対象の物件が多く、特に日本人が購入するのだと言う。
以前は新婚旅行などの観光スポットだったようだが、このところ観光目的で来る人数は激減しているらしい。そのためなのか、現在では日本人リタイヤ組のセカ
ンドライフに焦点を当て、「年金を貰いながらハワイで気ままな生活」というような
キャッチコピーがいたるところで見受けられる。
そのため、ワイキキビーチ周辺はニューヨークと
間違えそうなくらい高層ビルが乱立している。
しかし、これらのバブル的な投機が去った後はどうなるのか?ということまで考えて
いないようにも思えるが。。。日本からの(裕福な)高齢者が押し寄せても、それをケア
できるサービスが整っていない。水道は地下からくみ上げているが、気象の変化で
雨が少なくなったらどうなるか。電気は島の西に1つだけ火力発電所があるが、
これもハリケーンなどがくるとすぐに送電停止。電気が不可欠な島の生活で、送電停止となったら生活できない。高層コンドミニアムのエレベータは停止するし、水もポンプが停止するので止まるし、エアコンもオーブンも動かない。。。日常生活の多くを電気に
頼っているので生活できなくなる。

ゴミ処理はもっとも問題!
分別もせず可燃ゴミも不燃ゴミも資源ゴミもいっしょくたにして埋めている(焼却ではない!)。埋め立て地も、 すでに許容量が見えてきたようで、他の処理施設を探している状況。でも、見つけるのも大変だけど、燃やすなり、リサイクルしないといけないのでは???狭い島なのだから。。。

さらに、青果事情も困ったもの。観光農園などでは作っている「パイナップル」も、スー
パーにならんでいるのはカリフォルニア産を空輸している。カリフォルニアの広大
な畑で、自動的に管理された生産性の高い方がコストがかからないことから安価となり地元産は衰退。。。そのため、
それほど広くない畑には地域の人たちがたべるトウモロコシや、コーヒー豆は作って
いるが、サトウキビやパイナップルが果て迄つづくという畑は見なかった。

ハワイはアメリカの中でもっとも新しい州。でも、財政基盤は良くないように見える。ハワイ大学の施設もかなり古いし教員の給料も安いらしい。

9年前のカリフォルニア
では、すでに5つのゴミ箱(可燃ゴミ、ペットボトル、透明硝子、色硝子、紙製品)に分別して捨てていたため、何でも1つのゴミとして捨てても良い、ということを
大家から聞いた時にはびっくりした。
さらに物価(特に不動産は異常で、カリフォルニアのシリコンバレーと同じくらい高い!)が高いため、職業はあっても、住む所がない
というホームレスが海岸にテントを張って住んでいる(これもワーキングプアの一種)。テントの数を見ると、かなりの数いるようだ。
海岸には水道があるし、バーベキューのための施設もあるし、ゴミも収集にくるため、ホームレスには
格好の場所。
スーパーにならぶ野菜や果物はカリフォルニアの方が遥かに新鮮で、安かった
のではと感じた。

天文台はハワイ島(東側のもっとも大きな島で、まだ火山活動の活発な島)にあり、
標高4200m(富士山より高い!)のマウナケア山に世界中から天体物理学者が集まるが、望遠鏡を覗くというのは過去の話で、実際にはCCDカメラなどが覗いている。そのため、実際の
観測ポイントは中腹の2000m付近らしい。4200mに長時間滞在すると高
山病になってしまうということから、研究者や技術者も泊まり込むことはないという。ハワイ島はまだ火山活動中であり、観光としてはマウナロア山の溶岩を見る、あるいは
マウナケア山での星空観察、などがある。気候は。。。行った事が無いので
わからないけど、ぜひマウナケア山には登って(車でいける!)星空を眺めてみたい。