投稿者: firewood

スローライフに憧れる準スローライフ実践者

Sunset at the Mauna Kea

ハワイ島膝栗毛2日目午後は今回のメイン、薪割人的「観光」です。

ハワイ島には富士山よりも高い山が2座あります。マウナケア(4205m)とマウナロア(4170m)です。マウナケアとはハワイ語で「白い山」、つまり日本語では白山、フランス語ではモンブランと同じです。

マウナケアは自然科学保護地域に指定されており、また神が住む所としての神聖な場所でもあるため、誰もが足を踏み入れられる所ではありません。そのため、免許を取得したガイド(ツアー会社)と共に向かう事になります。

マウナケア山頂は1年を通して晴天率が高く、また高度も高く、周囲に都市がない(光害が少ない)という理由から、世界各国の天文観測拠点(天文台)が設置されています。日本の天文台としては、光学赤外線望遠鏡「すばる」があります。

今回のツアーは12人乗りの四輪駆動車に乗り、途中で休憩などをしながら徐々に高度を上げ(高度順応)、高山病にならないような工夫をしています。

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いくつかのホテルでお客さんを乗せて、最後に我々が搭乗した四輪駆動車。
新婚さん3組と、我々おじんおばん3名とガイド兼ドライバのヒデさん。目一杯詰めることもあるらしく、ゆったりと座れてラッキーだったようです。

まずSaddle Road サドルロードという山岳道路を進むのですが、これがまた細くてガタガタ道。サドルロードはレンタカーでの走行は禁止されているくらいですから、車もドライバも大変そうです。

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サドルロード途中には米軍の基地があるためか、装甲車などを牽引しているトレーラを追い越したりします。理事長がウィンドウに写り込んじゃっています。

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さらに進むと溶岩地帯。延々と真っ黒な溶岩が広がっています。この真っ黒な溶岩が酸化することで茶色になり、そして何千年もかけてオアフ島の赤土のようなものになっていくようです。

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軽石のような穴だらけの石。でも軽くない。

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マウナケアをバックに記念撮影。まだ半袖でも十分。

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さらに進む(高度が高くなる)と空の色もどんどんと変わってくるし、雲が眼下に見えてきます。茶色の山肌が見えています。

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Ellison S.Onizuka Space Center オニズカスペースセンターに到着。

1986年のチェレンジャー事故で亡くなったコナ出身の日系人宇宙飛行士オニズカ大佐の記念館のある所。

ここで早めの夕食(幕の内弁当)を摂り、トイレや着替えなどをします。トイレのランプはとても暗くて、しかも赤色でした。観測環境を守るため、光害を無くすさまざまな工夫があります。
また、ここから上は未舗装道路で、なおかつ傾斜もキツくて、酸素も少ないため、普通の車では無理。

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太陽の黒点観測。現在は黒点は少ないようです。

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未舗装の道路を自転車で、しかもかなりの高度を登っている人がいました。驚異的!

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箱庭のような光景。所々から噴火していたのが良く解ります。

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マウナロア山遠望

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雪を発見!

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電波望遠鏡の前で記念撮影。この望遠鏡はニューメキシコ(大学)からの遠隔操作で動いているらしい。。。すでに寒い。

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すばる望遠鏡のドーム(左側)

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すでに外は白銀の世界

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Sunset 日没までもう少しです。

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View Point はすばる望遠鏡よりも高い地点で待機!

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太陽の高度もどんどん下がってきました!

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他のツアー会社も同じポイントなので人が多い!

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Sunset 日没です!

(この後も、さらに続きます!)

Pololu Beach

ハワイ島膝栗毛の2日目が明けました。天気も良く、ビッグイベントの成功に期待がかかります。

宿泊地はKohala Mountainの南端にあるWaimea ワイメア。ここにはローカル空港もあるちょっとした町になっています。広大なParker Ranch パーカー牧場のある所で、その牧場のためのような町です。

ハワイ島の有名なリゾートホテルはとても高額で、寝るだけで良いという我々(私だけ?)の目的とはちょっと違うので、あまり日本人が来ないような安い所にしました。古いけどしっかり掃除もされており、朝はコーヒーやジュースもあり、これで$59はまずまずかと思いました。

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朝日に照らされる我が愛車(と、勝手に自分のものに)Pacifica(中央)と宿泊地 Kamuela Inn。

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庭には桜の仲間も咲いていました!

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これがその樹。そして快晴の空!

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アボガドも沢山なっていました。

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私は見慣れてしまったブラシのような赤い花もありました!

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大きな松ぼっくりも!

午前中はKohala Mountainに沿って北上し、Hawi ハヴィにあるカメハメハ大王の像(オリジナル!)とPololu Beachへ向かいます。

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Kohala Mountain Roadの途中からの遠望。広大な牧草地が広がっています。

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途中から理事長にドライバを交代したので、助手席から道を撮影!
両側に広大なParker Ranchが広がっています。

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カメハメハ大王像。
オアフ(ホノルル)にも同じものがあるのだけど、こちらがオリジナル。実はこの像は当初オアフに立てる予定で作られたけど、船で輸送中、嵐のため海底に沈んでしまった。そのため、改めて作り直されたのが現在オアフにある像。そして、海底から引き上げられ補修されたものが、このハヴィにあるもの。だから、こちらがオリジナル!

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オアフのものと同じだけど、低い位置のためか、柵が無いためか、親近感が持てるのはこちら。

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カメハメハ大王像から数マイル東に進むと行き止まりに。そこがPololu Lookout ポロル展望台。断崖絶壁の景色が広がっている。

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Pololu Beachまで下ることにした。

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綺麗な海を見ながら断崖につけられた道を下る。

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ため息が出るような光景。ヘリコプタなどであれば海に流れ落ちる滝なども見えるんだろうなぁ。。。

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上の写真と見比べると徐々に高度が下がるのが解りますね。

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下部に降り立つとそこには川があり、奥には息をのむ様な綺麗な渓谷が刻まれていました。

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海岸には黒い砂のビーチが広がっていました。

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しかし、ビーチはここだけ。周囲は幾重にも繋がる断崖が続いています。

さて、そろそろ昼に近くなりましたので、一旦ホテルまで戻りましょう。

(ハワイ島膝栗毛は、まだ2日目の午前中。まだまだ続きます!)

Historical Park

キャプテンクックにあるマナゴ(砂子)ホテルを後にして、向かったのはさらに南のPu’uhonua o Honaunau National Historical Park プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園です。

プウホヌアはハワイ語で「逃れの場」「聖域」という意味で、またこの場所を「逃れの町」とも呼ばれているようです。この町のコンセプトが聖書の中の「逃れの町」に似ているということからキリスト教宣教師が名付けたようです。

昔、掟を破った者への罰は「死」であり、許しを請い生き延びることのできる「逃れの町」がココ。また、戦争中、聖域である逃れの町は非戦闘員が安全に暮らせる場所でもあったらしい。

入園料は車一台につき$5。話し好きで日本びいきのおじさんが、後ろに車がついているにも関わらず、太鼓の話をしてくれ、また今日は練習があるからとバチを見せてくれたのは参った。おつりがいらないように出した$5に、さらに$5を返そうとしていたので、おじさんの笑顔に免じて、受け取らなかったけど。。。


プウホヌアの海岸。合成写真は波があると上手く繋がらない。。。

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聖域なので神の使いである海亀も甲羅干しをしに来ます。
もちろん、立ち入り禁止!

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神殿と霊廟。

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Ki’i キイ(木偶像)が神殿と霊廟を見守っていました。
この霊廟には23人の王の遺骨が納められています。

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さらに右の櫓には捧げもの(花や食料など)が置かれていました。

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周囲のキイは膝関節をわずかに屈曲した立位で、ユーモラスな雰囲気があるけど、なぜ屈曲位なのかなぁ。。。

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霊廟の外にも小さなキイが。。。

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南側の海岸は溶岩。そこから見た神殿と霊廟。

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祭壇に近い岸には魚も沢山いました。

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祭壇を守るのか、居住地を守るのか。城壁のようなものが周囲にあります。

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アウトリガー付きカヌーもありました。太古の昔は、このような船で太平洋の島々を渡って来たのでしょうね。すごい!

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さて、このあたりは日本でも有名なKona コナコーヒーの産地。戻るついでにどこかに立ち寄りましょうか。。。

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途中、Kealakekua Bayからキュプテンクックのモニュメント(対岸)を眺めてきました。そのままでは見えないなぁ。。。

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元画像を拡大してみると...見えた!

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ありました。コーヒー園。しかもUCC!
入るなり日本人の店長さんらしい人から、日本語でとうとうと能書きを聞かされました。豆の種類や1本のコーヒーの木からどれほどのコーヒーが作れるか等。。。

一般道しかないホワイ島の道路(しかし制限速度が55mph!だったりする)を戻りながら北上し、目的の宿泊地Waineaに到着。日没前にチェックインもできたし、食事も調達できた。高度があるためかかなり涼しい!

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そして日没。ハワイ島膝栗毛の長い1日が終わろうとしています。

(まだまだ続きます)

Fly to Big Island!

この週末、先のblogにも書きましたように、南国滞在中初めて(すでに帰国までのカウントダウンが始まっているので唯一か?)、自分自身の大好きな「観光」をしてきました。

この「観光」というのは「光」を「観る」という意味ですから、実に私の目的にはベストマッチな意味なのではありますが、一般的な観光旅行という意味とはやや異なるため、このblogの読者のハワイ島観光の参考にはならないと思います。あしからずご了承ください。[E:bleah]

この「観光」には元同僚の2名が日本から参加してくれました。ここでは仮称として「理事長」と「代表」としますが、昔からスキーに行ったり、酒を飲みに行ったり、温泉に行ったりと、いろんなことをしている気の置けない仲間であり、大切な元同僚たちであります。「理事長」は命の次に大切な機材を常時身に付け、何かあればその機材を颯爽と持ち出す兄様であり、「代表」は山のためには南米にでも行ってしまうという姉様であります。

ハワイ島とはハワイ諸島(ハワイ州には8つの大きな島がある)でもっとも大きな、そして海底火山の噴火によって出来た比較的新しい島です。このblogのタイトルにもありますが、島の正式な名称はハワイ島であっても、州名との混乱を防ぐこともあるためか、Big Islandという名称が一般的に利用されています。名称どおり、とても大きな島で、私の住んでいるオアフ島の6倍!の面積がありますが、人口はホノルルを抱えるオアフの1/6しか住んでいません。ちなみにハワイ州全島の面積は日本の四国程度。そこに120万人ほどしか住んでいません。

さて、この「ハワイ島膝栗毛」は、2/22(金曜)から始まります。

代表と理事長が成田を出発し、ホノルル空港に到着したのが2/22朝7時すぎ(現地時間)。私はアパートを6時半に出発し、いつものバスを乗り継ぎ空港に着いたのが8時過ぎ。旅慣れた代表のお陰で、二十数年ぶりにパスポートを取得した理事長も何事も無くアメリカへ入国してしまったので、私の方が遅れて到着してしまいました。

そして、同じホノルル空港から10時過ぎに、ほぼ満席のハワイ島コナ行きハワイアン航空に搭乗して、45分程度の雲上人。[E:airplane]

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ハワイ島第2位のマウナロア山(4170m, 13679ft)が見えた。[E:fuji]

コナ空港はJALが直行便を出している国際空港だけど、ハワイ島西側は雨がめったに降らないという地域らしく、すべてタラップ対応。

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これが搭乗したハワイアン航空Boeing717。

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もちろん、空港ターミナルもビルというものは皆無であり、ほぼ屋外のような状態。

Big Islandでの移動はレンタカー。3名の移動ではありますが、ゆったりとした車を借りました。[E:rvcar]

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6名乗りのクライスラーPacificaです。ミニバンほど車高が高くないのですが、室内はかなり広い!ので、3名の荷物を入れても随分と余裕があります。

車好きの理事長は日本でも日常的に左ハンドルの大型車を運転しているので、逆に右側通行には慣れていないということと、時差ボケもあるため、しばらくは私が運転。当地では8月に1週間だけレンタカーを借りて以来、まったく運転していなかったのですが、車の運転というのは記憶に残っているため、また日本では左ハンドルを運転していない(カリフォルニアでは左ハンドルを1年間運転していた)ので、問題なく運転できました。もちろん、慎重にハンドルを握りましたが。。。

コナ空港を南下して昼時。マナゴホテルという日系人オーナーの有名?なホテルの食堂に。ガイドブックにも載っている、レストランというよりも食堂という雰囲気のあるところ。金曜の正午という時間でもあり、ひっきりなしに現地の人が来店。

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昔の日本の海の旅館的な雰囲気のあるホテル。浮き輪をもった子どもが走っていてもおかしくないんだなぁ。。。[E:yacht]

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メインディッシュ(代表はMahiMahiのソテー、理事長はチキン、私はポーク)の他に山盛りのご飯とモヤシ、ポテトサラダ、春雨(?)などもついてきます。[E:restaurant]

(ハワイ島膝栗毛はまだまだ続きます)

ハワイの雪

先週末の2/22(金)より本日2/24(日)までハワイ諸島でもっとも大きい島、ハワイ島へ行ってきました。
そして、タイトルの「ハワイの雪」を御覧になり、こいつもとうとうおかしくなったのか、と思われた方もいるかと思いますが、南国の楽園の孤島、ハワイでも場所によっては雪が降るのです。
そして、単に降るだけではなく、しっかりと積もりますし、ものすごく寒いです。もちろん、日本の冬よりもある意味においては過酷な面もあります。

昨日2/23(土)のサンセットをハワイ諸島の最高峰、マウナケア山(4205m)で拝んできました!

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黄金色のサンセットを背景に記念撮影!

もちろん、本物の雪ですし、この格好を御覧になれば解りますが、スキー場のような身支度をしなけらばとても寒くて凍えてしまいます。さらに4200mを越える標高は自分自身初体験の高度ですし、酸素も薄く、気圧も低いので、体調がおかしくなる人もいるようですが、私は大丈夫でした。

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マウナケア山には日本のすばる望遠鏡(写真左端の角張ったドーム)など、多くの国や組織の観測拠点が所狭しとあります。

詳細はぼちぼちと書きますが、とりあえず数日間、留守にしておりました理由をご報告致しました。

Aloha!