再び Arizona Memorial

正月休みを利用して、卒業生が遊びに来た。海外一人旅&貧乏旅行に付き合うことになったため、出来る限り公共交通を使い、費用を押さえるツアーを決行した。

交通はもちろん使い慣れたThe Busを、連続した4日間何回乗っても構わないという4DayPass($20)で有効に使うことにした。

本人からガイドブックなどを参考に行きたい所リストを事前に貰っておいた。アリゾナ記念館にも行きたい!(もちろん、他にも沢山書いてあったけど、ノースショアだったり、TheBusの路線が無い所、時間的に無理な所は削除)ということで使い慣れたTheBusを使いアリゾナ記念館へ。
早朝、ハワイ大学を始発するA(エキスプレス=急行は番号ではなくアルファベット)に乗って西へ!
9時前に着いたのに前回よりも長い列が目の前にある。入場してみるとスタートが12時だという。3時間待ち!(前回よりも長い!)

この待ち時間を有効に使うため、前回行かなかった戦艦ミズーリ博物館とボーフィン潜水艦を見学する事にした。アリゾナのとなりにあるチケット売り場(アリゾナは無料だが、戦艦ミズーリとボーフィン潜水艦は有料で2カ所合わせて$24)でタグを購入し、シャトルバスに乗車。そして、軍専用の橋を渡り、軍の島(フォードアイランド)へ渡る。そしてフォードアイランドに係留してある戦艦ミズーリ(愛称:マイティーモー)博物館へ乗船開始。

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アリゾナとは打って変わりガラガラ。

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ミズーリは昭和19年に進水式をした。第二次世界大戦では太平洋を中心に活動し、硫黄島や沖縄への作戦にも参加し、終戦後の昭和20年9月2日東京湾上において、無条件降伏書の調印式が行われたことで有名な戦艦。その後、朝鮮戦争や湾岸戦争(トマホークも搭載されていた!)でも活動をした息の長い戦艦で、平成11年から戦艦歴史博物館として一般公開されている。トマホークミサイルなどの弾薬はもちろん撤去され、貴重な?装置は外され、抜け殻のような状況ではあるが重厚感は絶大。

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調印式の行われた場所には記念プレートが収まっている。さらに、周囲には調印式の写真や降伏書のコピーが展示されている。

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我々の世代では戦艦と言えば「大和」である。もちろん、日本海軍の大和は有名ではあるが、その後の「宇宙戦艦ヤマト」が強烈な印象として残っているため、このようなアングルで撮影をしてしまうのは同世代ならば理解してもらえるのではないだろうか。。。

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博物館というだけあって、艦内には戦艦の設備以外の展示物もある。

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もちろん、こんなハッチ式の通路を見ると船だということがよく解る。

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戦艦とは兵士が生活する場でもあるため食堂もある。

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3段ベッドもある(ベッドの底板を跳ね上げると棚になっている)。2段ベッド、1段、個室と階級も高くなるらしい。

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艦内はほとんど迷路。どこに出るのか解らない。順路(方向のみ)も書いてあるけど、あまり正確ではないみたい。。。

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主砲(16インチ/約40cm)の上からアリゾナ記念館を見る。

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操舵室(?)は厚さ50cmほどの金属で守られているらしい。扉の厚さがそれくらいあった。

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歩き回って疲れたので、下船してシャトルバスに乗り、対岸のボーフィン潜水艦に向かう。


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ボーフィン潜水艦甲板後部よりアリゾナとミズーリ方面(陸地はフォードアイランド)を見る。

ボーフィン潜水艦内部も自由に歩き回れるのだが、さすがに戦艦とは比較できないほど狭い。

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機械室(左右はエンジン)の奥に蒸留装置(電気で海水を真水に変えて飲用などに用いるらしい)がある。

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区画を仕切るためのハッチも御覧のように屈まないと通過できない。

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ミズーリと比較すれば新しいので、電子機器も多く搭載されている。

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浮上時は写真のような16気筒ディーゼルエンジン(4機)で推進するらしいが、潜水時はモータで推進するらしい。

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大電流が必要らしく、電気回路もかなり大掛かりなもの。

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潜水艦の主力武器である魚雷の発射口。

しかし、未発射の魚雷を格納する場所の真上にベッドがある。
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つまり、ここに寝る人は魚雷と添い寝をする訳なのね。(–;

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甲板もこのように狭い。

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撃沈させた日本海軍(民間船舶も含むと思うけど?)の船の数らしいが。。。誇らしげに描いてあるようで、ちょっと複雑な感じ。


そして、待ちに待ったアリゾナへ(基本的には前回と全く同じなので概要は省略)。
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前回同様に白人が多い。日本人はやはり数名しかいない。

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雨期のため小雨まじりの星条旗。

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山では大雨のような気配。

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戦艦ミズーリを望む。(写真左の長細い白い球体はなんだ?UFO?)

日本とアメリカはいろいろな関わりがある。
でも、このような歴史を正しく後世に伝えることはなかなか難しいのかもしれない。事実ではあるが、展示方法ひとつで伝わる意味が変わってくるように思えた。

"The Bus" Route
(1) E.Manoa Rd. + Huapala St.
        <No.6>
(2) University Ave. + Metcalf St.

(3) Sinclair Circle(始発)
        <No.A>
(4) Kamehameha Hwy + Kalaloa St.
  (徒歩5分でアリゾナ記念館へ)

2 comments

  1. ミズリー号・重光葵(まもる)・松葉杖・・・とそのときの写真がうかんでくる世代というのも、「教科書」はこわいもの(^^;)

    しかし、湾岸戦争まで現役だったわけね・・・そうなんだ・・・

    ところで、この旅には「古代進」らしき人は写真できたけど
    「森雪」はでてこないの?

  2. きんじい 様>

    >重光葵(まもる)

    私も教科書の写真が鮮明な記憶だったのですが、あの写真は日本側の写真なのかも。。。艦上にはありませんでした。
    艦上には、マッカーサが話をしている所と、日本側代表が直立不動の姿勢で立っている写真のようです。
    見せ方ひとつでこうも受け取る印象が違うのかと愕然としました。教科書は怖いです。「活字」については検定という場で議論がありますが、写真の見せ方などについてももっと丁寧に検討をして欲しいと思いました。

    「重光葵」のサインはとても綺麗な字でした。

    追加情報ですが、戦艦ミズーリは昭和30年に一旦退役しているのですけど、昭和61年に改修(推定470億円?)して現役復帰。平成4年に再度の退役となったということです。アメリカとは一方で大量消費社会という構造を作ったけれど、他方では家や車などの物を大切に長く使ったり、再利用(Reuse)したりすることが多いです。
    日本だと、新築や新車がもてはやされるためか、中古車や中古住宅はかなり値下がりしてしまう。アメリカより日本の方がもったいないことをしているようにも見えてしまいます。手間やエネルギを大量に使う材料のリサイクルRecycleよりも再利用を考えるべきなのだと思います。

    >「森雪」はでてこないの?

    あれ?なんで森雪なの。島大介ということはないのかなぁ。。。(^^;
    本人の了承も得て無いし、他の卒業生との関係もありそうなので、個人情報を保護させて頂きましたm(__)m

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